青　本　攻　略　法

H19総監を目指すために！第1章（復習）

[ 技術士 ]

これからしばらく、総監の復習に充てたいと思います。
過去にヤマトが書いたブログを目次形式で整理してみました。

・総監・青本概論(1)　第1章概要
・総監・青本概論(2)　総合技術監理の範囲
・総監・青本概論(3)　総合技術監理に要求される能力とその養成
・青本概論(2･3補足)　総合技術監理の範囲と総合技術監理に要求される能力とその養成
・総監・青本概論(4)　総合技術監理に必要とされるﾌﾟﾛﾌｪｼｮﾅﾙとしての倫理観と国際的視点
・総監・青本概論(5)　総合技術監理の要素技術としての総合管理技術
・総監・青本概論(6)　技術士としての基本的要求事項
・総監・青本概論(7)　技術士法
・総監・青本概論(8)　技術士継続教育
・総監・青本概論(9)　技術者倫理
・総監・青本概論(10)　総合技術監理の全体構成に関する基本方針
・総監・青本概論(11)　総合技術監理における総合管理技術
・総監・青本概論(12)　総合管理技術としての総合的品質管理
・青本・総監概論(13)　総合管理技術としての管理会計
・総監・青本概論(14)　総合管理技術としての意志決定論
・総監・青本概論(15)　総合管理技術としてのリスクマネジメント
・総監・青本概論(16)　問題解決法
・総監・青本概論(17)　問題解決法Part2
・総監・青本概論(18)　ＰＤＣＡサイクルとスパイラルアップ
・総監・青本概論(19)　プロジェクト・マネジメント
・総監青本概論(20)　第1章キーワード




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随分と書いたものです
『これだけ読めば総監は完璧！！！』
というタイトルで出版しても良いぐらいのボリュームになっていましたねぇ。。。
驚きました！！！
今年は、この第1章の理解に加えて、以降の各章についても概要を作成したいと考えています。
今日は当時のスタイルで^_^)/~~

総監・青本概論(1)

[ 技術士 ]

総監試験から随分時間が経過してしまいました。もう既に試験当時の50%程度しか記憶に残っていないような。。。
ヤマトの目標は総監技術を埋設知として習得することです。取れもしないくせに偉そうな事を書きますが、周りにいらっしゃる技術士資格者の方々を見るたび毎に思うのですが、取得したことによるbreakthroughが行われていないような。。。取ったことで終わっている方達があまりに多いことが残念でなりません。
せっかく苦労して取得されたのだから、それを活かしてこその資格であるのにです。

さて、こうした事はご本人のインセンティブとモチベーションの問題ですから、響かぬ太鼓に期待するのは止めて自らのスキルアップに専念したいと思います。
今年、講座を通じて習得したことをベースとし、さらに裾野を広げてより確実で、しかも高いレベルの総監技術習得を目指して一歩を踏み出さねばなりません。そこで、青本をもう一度振り返って眺める作業から行ってみたいと思います。

●第1章　総合技術監理の要求内容と技術体系

講座講師は、この部分が最も重要な箇所であるとおっしゃいました。
ヤマトが、青本を初めて手にして読んだのは、恥ずかしながらもう5年も前のことです。その時感じた新鮮さの源泉は、次の文章にあります。

科学技術の発達により人々が享受する恩恵は、日々の生活の中に浸透している。しかし、その一方で、科学技術の巨大化・総合化・複雑化が進展しており、その発達を個別の技術開発や技術改善のみによって推進することは難しい状況になりつつある。つまり、科学技術の発達を推進する業務は一部の専門家のみによって完結するものではなく、さらに言えば科学技術は単独でその有効性や価値が生じている訳でもなく、企業などの組織活動が技術の有効性を発揮するための大きな基盤となっている。

上記は、ご承知のとおり青本p2「総合技術監理が必要とされる背景」の出だしの文章です。
ここから始まる青本の内容は、すべてがこの文章に掌握されていると言えるでしょう。つまり、総監技術を考える時、常にこの文章を念頭に置いていなければならない重要なポイントだと認識していなければならない訳です。これを忘れて、個別技術にのみ囚われてしまっては、総監技術ではないと考えるべきでしょう。

そして、総監技術を支える5つの管理分野に対する例示が行われています。
いきなり5分野を列記して解説を施すことを避け、実際の科学技術業務ではこのような様子ではありませんか？そして、このような課題や問題が発生していませんか？と読者に対する問いかけが行われています。フムフムと読み進めていけますね。

そして、社会的要求・科学技術の管理・継続的な組織活動を目的とすると、系統図的にそれに対する手段として、俯瞰的な業務把握・分析，技術改善，安全性確保の合理的プロセス，外部環境負荷低減などの管理技術が必要ですと展開していきます。

これらの管理技術は、各要求事項を個別に扱うのではなく、複数の要求事項を同時に総合的な判断の下で全体を監理するのだとしています。

この部分が、総監の最大のエッセンスと言っても過言ではないでしょう。
そして、こうした監理活動を行っていく上で、決して疎かにしてはならない事項として、地球規模での効用に関する正負両面の視点と倫理観の保持を挙げています。

極論すれば、総監技術とはこれだけのことだと思っても、大きく間違いはありません。

総監・青本概論(2)

[ 技術士 ]

さて、昨日から始めました青本の精読。さらに次へ進めていきましょう♪
筆記試験の手応えが十分な方は、是非ともご参加下さい。筆記試験よりも口頭試験の方が難関といわれる総監試験です。早めの対策こそが突破の鍵です。昨日も書きましたが、忘却曲線をお忘れではございませんか？
口頭試験で不合格の経験を持つヤマトの言葉、どうお感じになりますか？
モチベーションは自ら上げなくなくては誰も上げてくれませんよぉ〜

まずは、
■総合技術監理の範囲

　技術士総合技術監理部門では、企業などの組織における技術業務全般を見渡し、安全性や経済性などに関する総合的な判断に基づいた監理を行うことが可能な技術者を育成、認定することを目的としている。

業務全般を見渡し＝俯瞰的視点を指しています。

　総合技術監理の範囲としては、主として経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理があり、それに加えて社会的規範や国際的ルールを包括した倫理観や国際的視点なども含まれる。

ここで技術業務全般の分類が行われています。昨日、竜馬さんが解説して下さっていたとおり、5つの分野と社会規範＝コンプライアンス＋高い倫理観の保持を義務づけると共に、国際規格対する知識の習得も併せて求めています。

即ち、総監技術者とは、科学技術業務に関わるすべての分野を幅広く掌握する技術者として位置づけることができます。

昨日の「総合技術監理が必要とされる背景」で見たとおり、現代の科学技術の進歩は、組織活動が基本です。そうした状況下で、個の資格である総合技術監理の守備範囲が科学技術全般だと言われると、瞬間的に矛盾を感じてしまいます。

組織とは通常複数の人材で構成され、それぞれ異なる職務が与えられています。総合監理技術者が、組織の長であれば問題はないかもしれませんが、職務権限がさほど大きく無い職員が総合監理技術者となった場合、実際には組織の中でどのようなパフォーマンスをすれば良いのでしょうか？
権限が無いのに、組織活動を俯瞰的に眺めて、5分野＋αの視点で「ああしろ！こうしろ！」は言えませんよねぇ？

講座講師は相手が誰だろうと平気で何でも言われるそうですが、普通の人間にはなかなかできませんし、敢えてそんな暴挙に出る必要も無いでしょう。また、そういう態度は総監の精神に反する行為と戒めるべきでしょう。
このように総合監理技術者である人でさえ、実際に総監技術を駆使することはなかなか難しいのです。繰り返しにより、徹底した総監技術と精神のインプリンティングを図るべきなのでしょう。

話がそれたついでに、
サッカー日本代表を考えてみて下さい。監督はオシム氏です。しかし、彼が実際のプレーに参加することは絶対にありません。オシム氏が作るチームには、司令塔を置かないシステムを採用していますが、チーム・リーダーは必ず必要になります。今はそれも置いていないので、十分なパフォーマンスの発揮ができていないと思います。オシム氏を組織の長だとすれば、チーム・リーダーを総合監理技術者と考えると理解しやすいのではないでしょうか？

チームを構成し、目的と戦術を定めるのはオシム氏で、それを具現化するのがチーム・リーダーを中心とする選手達。チーム・リーダーは、試合における選手個々のパフォーマンスを見極めながら、個別・具体的な指示を試合の中で適宜行って、チーム・バランスを整え、そして勝利を目指してプレーします。監督の声が全選手に届かないからです。同時に、ご承知のとおりサッカーは自分たちだけでできる競技ではありません。相手がいます。組織活動で考えれば、相手とは顧客であったり、外部社会環境であったりするでしょう。そして、相手も時々刻々変化します。サッカーも組織活動も相手との関係において、自らのチームや組織が最高のパフォーマンスを発揮できるよう工夫する必要がある訳です。

その時に、総合技術監理の範囲として定められた5つの管理分野に分類して考えましょうと青本は提示しているわけです。しかし、5つの管理分野が単独に存在する可能性は極めて低く、必ずと言って良いほど相互に、しかも複雑に関係しあっています。そこが難しいところです。
それぞれを個別に扱い、一つずつ改良・改善を果たすだけならば、簡単かもしれません。しかし、そうするとモグラたたきになってしまう可能性があるのです。一つの管理分野の属する課題を改善すれば、別な管理分野の課題が改善されないどころか、より悪い方向へ移ってしまうとか、或いは、新たな課題が発生してしまうといった事態を招きかねないからです。

総合監理技術者に要求されるのは、すべてをバランス良く対応する能力なのです。これは、次の「総合技術監理に要求される能力とその養成」で記載されています。ここでは敢えて記述致しませんが、青本では以下のように記述されています。

　実社会において組織活動やプロジェクトの監理を行う場合、各監理の重要性や優先順位は、組織活動やプロジェクトの目的もしくは規模によっても異なってくるものであり、一意的に定まるものではない。

　総合技術監理を実施する者は、その組織活動やプロジェクトの内容毎に、各管理の優先順位や実施手順などを検討し、必要にして十分な監理を実施することを必要とする。

繰り返し述べられているのは、様々な条件をすべて洗い出し、それらに基づく多方面に亘る影響を考慮しながらベスト・パフォーマンスを得る手段を時間軸の上でチョイスしていこうという考え方です。

その切り口として、経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理とプラスαで考えると大体すべて漏れなく拾い上げることができますよ。このように青本は言いたいのだと思うのです。

そして、それを具体的な事例を挙げて説明を施しています。過去に多くの類似経験を有するビル建設の場合とか、特殊な危険物を扱う施設建設の場合です。

最後に、組織の中に複数の総合技術監理者が存在した場合、それぞれはどのように能力を発揮すれば良いのでしょうか？組織構造について様々なケースを想定して考えてみて下さい。
また、あなたが総合技術監理者の資格を取得しているとして、リーダーシップを発揮できるポジションにいない場合、どのように総監能力を発揮すべきだとお考えになりますか？

以上、口頭試験での想定問答としてご自身で考えてみて下さい。

総監・青本概論(3)

[ 技術士 ]

気持ちがまだまだ甘い！
何のために総監を取得するのかが自分自身で明確化できていない！
本当に総監を取得したいなら、なぜ今から(勉強を)始めないのか！
人生のロードマップを作成しないから、資格試験に結果が残せないんだ！
だいたい、資格試験をライフ・ワークだなどと言う奴は大嫌いだぁ！　　etc

これらは、この三連休の間に講座講師から浴びせられた厳しいお言葉達です。
講座講師は未だかつて狙った資格試験に「不」の付く「合格」は受け取ったことが無いそうです。
凄いですね！としか言いようがありませんでした。

結局、資質や能力の問題と言うよりも意志の問題のように思い込まされました。
さて、本日は
■総合技術監理に要求される能力とその養成

『総合技術監理を行う技術者に要求される技術的知識や能力は、その組織活動やプロジェクトにおける個々の作業や工程などの要素技術に対する管理技術のみではない。それに加えて、業務全体の俯瞰的な把握・分析に基づき、前述した5つの管理などの広範囲にわたる技術業務全般に対する総合的な判断を行うとともに改善策の策定を行える能力である。』

昨日の「総合技術監理の範囲」で示された業務を総合的に行う能力が、要求される能力であるはずです。
即ち、個別要素技術管理は勿論のこと、業務全体を俯瞰し判断する能力と改善する能力が要求される根源であると書かれています。

『技術業務全般を総合的に判断するということは、各管理に対する個別の検討を行うことは当然のこととして、各管理の目的に照らして互いに相反する選択肢が発生した場合（例えば安全性向上のためのコスト増と生産性向上のためのコスト低減などの場合）、総合的な視点から検討を行い、それによって経営全般を勘案したマネジメントに資する判断を行うことである。』
マネジメントという用語がこれから頻繁に登場します。
managementとは、そもそもいったいどういう意味でしょうか？
辞書に依れば、「管理、運営、支配、経営」といった意味が書かれています。
　　期待するとおりの結果をもたらすようにする行為
ぐらいの意味に捉えるのが良いのでしょうか？普段何気なく使う用語の説明は難しいですね。

『このような総合技術監理能力は、個別の知識を積み上げることのみによって習得される訳ではない。前述した5つの管理技術などを個別に理解するとともに、それらを総合的に勘案して判断する技術洞察力を身につける必要がある。この能力は、企業などの組織活動や社会の要求を十分に理解しその技術を組織活動の中で発揮することが前提となっている。』

個別の知識の習得は当然という扱いです。その上で、5つの管理技術（経済性管理，人的資源管理，情報管理，安全管理，社会環境管理）を理解しなさいと言っています。

また、最も理解が難しいのは、「技術洞察力」です。

洞察力とは、観察することにより、隠れた部分や将来の様子を見抜く力と辞書には書かれています。
要するに直接見えない部分を読み取る能力だということになりませんか？それは、論理的に情報を積み上げて判断する場合もあるでしょうが、直感的に判断する場合の方が多いかもしれません。いずれにしても、未だ発生していないことを事前に予測する能力でありそうなことは分かります。
その言葉に、さらに技術的という修飾語が付加されています。
したがって、「総合技術監理の範囲」は全てに亘って前もって予測して上手く目標達成しなさい。それを行う能力が、即ち総合技術監理を行う者に要求される能力だと言っているのです。

神様に近いような能力に思えますねぇ。
でも、現場経験豊富な方々は、みなさん実際に行っていらっしゃるのです。
特別な、ましてや神様に近い能力を用いなくてもできるのです。
それは、繰り返しの結果、得られた経験則だと思うのです。
要するに、その経験則を上手く利用して、プロジェクトを上手に成し遂げていこうとする技術が、総合監理技術だということになるのでしょう。

『そのため、技術者倫理に対する理解、科学技術の進歩への関与、社会環境の変化への対応、そして常に俯瞰的な立場で総合的に判断する習慣といったものを、日々の組織活動やプロジェクトの中で実践しながら身につけていくことが必要である。つまり、正しい知識の習得と日々の実践の両輪が、真の総合技術監理能力の養成のために要求されているのである。』
やはりそうですね。日々の実践の中から総合監理技術は身につけなさいと言っています。
また、何事もそうですが、頭で理解しただけでは真に理解したことにはなりません。必ず実践を経て能力の養成に努めなさいと言っています。

『さらに、総合技術監理を行う技術士が対応すべき管理技術の広範さ、要求されるレベルを考えたとき、その技術力の向上を図る努力は常に継続されなくてはならない。』
最後に、ダメ押しで、毎日継続してやらなければいけません！と厳しい言葉で結んであります。耳が痛いですねぇ
だんだんと進化するのは青本の内容ばかりではありません。
昨日までの青本概論は読んでも内容が頭にすぅ〜っと入る書き方になっていません。
反省して、今日は本文に対する逐次コメント方式に変えてみました。

忘れもの（青本概論(2･3)）

[ 技術士 ]

青本第1章を再度読み解いていますが、一つ忘れものをしてしまいました。

青本の中でも重要なキーワードの一つである「リソース」です。
Resourceとは、青本の中では人的資源と情報が該当すると書かれています。
辞書に依れば、「資源、財源、資力」或いは「手段、方法」さらには「いざという時の処理能力、機略」と記載されています。

リソースを資源と理解すれば、「人的資源」や「情報」が該当するという理解は間違っていないでしょう。しかし、でもそれだけを指しているのでしょうか？

ヤマトは、「いざという時の処理能力、機略」に着目しました。

即ち、リソースとは組織のノウハウや技術なども含む概念なのではないかと思うのです。
例えば、人的資源を有効に活用するノウハウやストックしている情報を加工する能力などもリソースと考えるべきなのではないかと思うのです。
みなさんはどのようにお考えになるでしょうか？

■総合技術監理の範囲　と　■総合技術監理に要求される能力とその養成

しかし、前者で記述した5つの管理分野「経済性管理」「人的資源管理」「情報管理」「安全管理」「社会環境管理」という重要なキーワードが、後者の中では5つの管理分野としてしか出てきません。

これは何を意味しているのでしょうか？

総合技術監理の範囲を、他の19部門の専門分野と対比させるために5つの分野を示す必要があったと考えるべきでしょう。
では、総合技術監理部門と19部門の技術は、どのように違うのでしょうか？それをまずは理解すべきでしょう。

19部門の専門分野は、科学技術全般を分類するとそれぞれがタテに分割された状態をイメージできるのではないでしょうか。つまり、それぞれの専門分野が全く無関係とは言えませんが、しかしある程度切り離された分野だと言えるのではないでしょうか？

これに対して、総合技術監理分野は、先に示した5つの分野を考えてみると、科学的専門分野というよりも、組織の機能或いは組織資源の属性で分類し、それらを管理する技術として位置づけられているように思えます。

見方を変えれば、19部門の技術では、一つの課題を専門技術により解決を図るのに対し、総合技術監理部門では、複数の課題を同時にしかも相互の関連を意識しながら全体最適解を導くと言えるのではないかと思います。

解説したようでいて、解説になっていない感じですね。
まだまだヤマト自身の理解が不十分な結果だとご理解下さい。

さて、本論に戻りましょう。
総合技術監理の範囲をまずは明確化し、次に、その範囲に対して要求される能力は、19部門の能力開発方法では養成できないことを説きたかったのでしょう。

だから、5つの管理分野のキーワードが出てこないのです。
つまり、5つの管理分野を常に、そして同時に意識していなければならないからです。
一つの課題を考える時、必ず5つの管理分野に属する課題は何かをイメージする必要があるのです。そして、各管理分野の課題が、最も良好に解決できる方法・手段を考案する作業が、総合監理技術の適用と言えるのでしょう。
逆に言えば、そういう訓練を継続してしなければ得られない技術が、総合監理技術だとも言えるのではないでしょうか？

課題を考える時には、課題の属性を分類した方が分かり易いから、5つの分野に分けましょう。しかし、分類された各管理分野の課題は、それぞれを個々に解決策を検討するのではなく、5つの分野におけるバランスを考えて解決を図りましょう。

だから、総合技術監理に要求される能力においては、5つの個別管理能力に関する記述が行われていないのだと思います。

長々とくだらない解説を書いてきましたが、これはあくまでヤマトの感じたことを書いたまでです。
もしかすると、誤った解釈かもしれません。もしも、そのようにお感じになった場合は、遠慮無くブログへコメントを残していただきたいと思います。

総監・青本概論(4)

[ 技術士 ]

青本第1章を掘り下げて深い理解へ繋げていこうと思って始めましたが、読み進めていくに従って、それぞれ関連性が出てきますから大変です。

また、先々の章で記述されることが分かっている内容を用いた説明は極力避けて、可能な限り一般化した形で理解を深めたいと考えていますので、無い知恵を絞る毎日です。

■総合技術監理に必要とされるプロフェショナルとしての倫理観と国際的視点

説明を加えるまでもなく、タイトルが全てを表しています。
しかし、社会的影響の大きな顧客無視の事件が相次いで発生しています。
特に、今年は姉歯事件やシンドラー・エレベータなどが新聞紙上をあれほど賑わせたにも関わらず、総監試験では出題されませんでした。
とすれば、口頭試験で聞かれるのは必至と読むべきでしょう。

自らテーマを設定し、トレードオフ的課題、あるべき判断、実施すべき対応などを論旨構成する訓練が必要だと思います。

口頭試験は、以下の点に留意して青本を再度理解し直す努力をしてみて下さい。
　1）筆記試験内容の再現と現時点での修正点
　2）択一問題の間違った設問の徹底理解
　3）社会問題をテーマとしたトレードオフ問題の論文作成

さて、国際的視点について、ここで詳述するのはなかなか難しい問題です。

青本に記載されているのは、
　・国際的ルール
　・国際規格
　・資格の国際標準化
　・国際動向
に代表されるように、俯瞰的視点を常に保持する姿勢が求められているということです。
これが、口頭試験で聞かれるとなると、ヤマトは少々辛いかも

総監・青本概論(5)

[ 技術士 ]

■総合技術監理の要素技術としての総合管理技術

青本ではここまでに、総合技術監理の範囲とそこに要求される能力とその養成方法が記述されてきました。さらに、総合技術監理者に要求される姿勢が示されました。

タイトルからは、今回は俯瞰の場から一段階降りて、総合監理技術を支える主たる5つの管理技術に関する概念提供の場か？と思えますが、そうではありません。やはり、ある意味これまでの繰り返しになっています。

ここでは、
　●5つの個別管理技術は、それぞれ密接な関係を持つこと
　●5つの個別管理技術は、それぞれ固有の望ましい方向性を有すること
　●5つの個別管理技術を独立に実施すれば、互いに相矛盾する選択肢を発生させる場合があること
　●相矛盾する選択肢を調整・解決したり、或いは統一的な結論への誘導といった総合的な管理技術が必要となること
　●総合的な管理技術は、各管理状況の総合的な把握と、不確定条件下での合理的な意志決定を実現できるものであること

重要なことは、ある特定管理技術だけに偏らず、総合的なバランス調整をしましょうということだと思います。

そして、総合的な管理技術としては

◆経済性管理
　○総合的品質管理と組織経営戦略の策定を結び付ける方法
　○管理会計の考え方による方法
　○代替案の中から最適な選択を行う意志決定論の考え方を適用する方法

◆安全性管理
　○リスクマネジメントを適用する方法

以上が、例示された総合的管理技術です。
しかし、総合技術監理を行うための総合管理技術として統一的に適用可能という段階には至っていないとしています。

そうは言いながらも、青本においては、上記の総合的管理技術に関する理解が重要であることは、「比較的体系化が進んだ技術として利用されてきている。」という記述からも明らかです。
したがって、こうした視点を基本としながら後段の記述を読み進めていく姿勢を決して失ってはならないのです。
やはり本日の部分でも、「上から広く眺めろ！」「個別技術による解決だけでなく、再度それを全体のバランスの中で見直せ！」と言われているように思えてなりません。これは、しかし、特別な技術でも何でもありません。

例えば、車を購入する場合を考えてみましょう。
支払い余力が∞ならば、経済性管理は不要ですが。普通は上限額であるとか、維持管理費額であるとか、必ず発生する制約条件だと思います。

また、車種に依っては高い運転技術が要求される場合もあるでしょうし、或いは、メカニックが必要な精密な海外車といったことも考えられ、人的資源は車選びの重要な要素と言えます。

次に、購入予定の車種が未定の段階、或いは車種は決まっていても、どこから購入するかが未定の段階など、フェーズは様々考えられますが、いずれのフェーズにおいても情報を入手しないことには、意志決定へつながりませんね。

そして、車の使用目的や同乗の可能性範囲などによっては、衝突安全性能が重視される場合があるでしょう。
例えば、毎日往復数時間を要するような通勤手段に車を利用するのであれば、居住性能もさることながら、事故の危険性の回避と低減は勿論ですが、保有せざるを得ない事故のリスクに対する被害規模低減は不可欠と考えられます。

さらに、車の稼働そのものは、排気ガスの排出と温暖化に影響を及ぼすことは明らかですから、社会環境管理の視点から、チーム・マイナス6％のメンバーとして環境負荷影響を低減するための車選びは、重要な消費活動の一つだろうと思います。

このように車を購入する場合を考えても、総合的管理技術は駆使されている訳で、決して特別な技術では無いのです。
こうした日常的に誰もが行っている考え方を、常に頭において科学技術に関するプロジェクトも進めていきましょう。
これが総合監理技術者の責務だと思えば大したことは無い訳です。
などと言っているから、講座講師からきつ〜いお言葉を頂くのでしょうが。。。

総監・青本概論(6)

[ 技術士 ]

■技術士としての基本的要求事項

総合技術監理部門には、技術士として特に長い業務経験を要求しており、技術士として要求される基本的事項に対しては、より高いレベルの理解と実践が要求されるものである。以下の項では、基本的な事項について整理する。

と、記述されており、「総合技術監理の技術体系の骨格」が以下のような図として掲載されています。

図1-1

しかし、この図は分かり易いようでいて、何も分からないと言った方が適切なような気がします。
それは何を意味しているのか？つまり、図1-1において、中央に位置する「総合技術監理」が、周辺に位置する「5つの各管理分野」とどういう関係にあるのかが不明確だからです。

前回の■総合技術監理の要素技術としての総合技術監理の中に記述のあった「5つの管理を独立に実施すれば、互いに相矛盾する選択肢がそれぞれの管理から提示されることになる。」という表現が理解できないのです。

そこで、未だ不十分ではありますが、ヤマトは以下のような図を考えてみました。

図1-2

この図でも、説明を加筆しなければ意図するところが理解できないところは難点です。そこで、少し説明を加えたいと思います。
中央に五角形のエリアを設けました。そして、その五角形の5つの頂点に「5つの管理」を配置しました。
五角形はプロジェクトをコントロールする力による能力発揮の状態を表していて、そのために「総合技術監理」が作用しているとお考え下さい。
五角形の頂点が五角形の中心から離れれば離れるほど、その管理分野はプロジェクトに大きく作用を及ぼしている事とします。逆に、五角形の頂点が、五角形の中心に近づけば近づくほど、その管理分野は、その影響力が小さく能力が発揮されていないことを意味します。
五角形の頂点である各管理は無尽蔵に外へ広がるとは考えられず、最遠となる位置が各管理には存在すると考えることにしましょう。

また、逆に「総合技術監理」という力によるコントロールを放棄してしまえば、五角形は小さくはなるでしょうが、五角形が成立しないという状態は考えにくいと言えるのではないでしょうか。
つまり、上図の五角形は「総合技術監理」という力のコントロールによって、伸縮するのだとお考え頂きたいのです。レーダー・チャートを思い描いて頂けると理解しやすいかもしれません。

そして、重要な点は次の事項です。

ある管理の位置が最遠点に達する時、別の管理の頂点を必ずしも最遠点に至らしめることが不可能な場合があるということをご理解頂きたいのです。

さらに言えば、ある管理の頂点の位置を最遠点にまで至らすことによって、否が応でも別な管理の頂点が五角形の中心に近づいてしまう状況が生まれる可能性があるということです。

文章で表現すると大変分かり難くなってしまいます。

例えば、経済性管理を最大限にコントロールしてコストを最小化しようとした結果、周辺環境を極度に悪化させてしまった場合を想定して考えてみましょう。
すると、経済性管理の頂点は、最遠点の位置に移動するでしょうが、逆に社会環境管理は「総合技術監理」によるコントロールをしなければ、放っておいても最近点の位置に移動してしまうのではないでしょうか。
今示した事例は、1対1の事例ですが、1：多　或いは　多：多　など複雑なケースの方が、より実際的だと思いますが、青本の中では極力5つの管理分野に課題を分類して相矛盾する事項を解決する方針を示しています。

このように、「総合技術監理」を行わず、各管理における個別対策の結果、プロジェクトの結果が期待しない方向へ向かったり、或いは、総合的な品質の確保が困難になったりしてしまうのです。

こうした意味で、各管理が密接な関係を持っているということを示すため、各管理を双方向の←→で結んだのです。
そして、この双方向の←→はそれぞれ異なる特性を持つバネだとお考え下さい。各バネは、引っ張り状態にあるバネがあったり、或いは逆に圧縮状態のバネがあるとお考え下さい。
相矛盾する状態が発生するのは、自然状態か若しくは引っ張り状態にあるバネが、「総合監理技術」の力によってさらに、一方の管理が遠方へ移動する場合だと考えれば分かり易くならないでしょうか？

何だか説明を加えれば加えるほど分かりにくくなってしまった気がします。

異論です

竜馬さん

昨日はご苦労様でした。
有意義な講座であり、自分の視野を広げるのにもたいへん有意義でした。m(__)m

さてヤマトさんの示された図は、あるプロジェクトにおいて、全ての管理がトレードオフされていると思われます。
しかし、あるフェーズ、アプローチ、プロセスで、比較対象となる管理は1対1だけだと思っています。
すなわち同時に3つ以上のトレードオフは存在しないと自分では解釈しています。

例えばある決定事項に対して、5つの管理をフルに活用して最適解を出すこととした場合、サッカーで言う優先順位を考慮したトーナメント方式だと考えます。図が示したような総当たり戦ではないと自分は考えます。

■技術士としての基本的要求事項　では、「異論」を頂きました。
当然だと思います。ヤマト自身でさえ、五角形で作成した図がベストだとは全然思っていませんから
ではなぜあのようなものをわざわざ作ったのか？
それは、この先出てくる重要な概念を説明するためには、あのようなものでも作らないと理解し難いかなぁ？と思ったからです。
しかし、余計に分かりにくくなってしまった可能性は高いですね
講座でもメンバーと意見交換を交わしながらどういった形が良いのかを議論してみたいと思います。メンバーのみなさん、宜しくお願いしますねぇ〜

総監・青本概論(7)

[ 技術士 ]

■技術士法

これは否が応でも原文を読んで頂くしかありません。

「青本」では、
　　技術士法は、技術士などの資格を定め、その業務の適正を図り、もって科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とした法律である。
　技術士法における技術士の定義は、登録を受け、技術士の名称を用いて科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画・研究・設計・分析・試験・評価、またはこれらに関する指導業務を行う者とされている。

　技術士法には、技術士などが遵守すべき義務が同法第4章に記されている。ここには、
　1）信用失墜行為の禁止
　2）技術士などの秘密保持義務
　3）技術士の名称表示の場合の義務
　4）技術士などの公益確保の責務
　5）技術士の資質向上の責務
が明記されていて、職業倫理の兼備や資質の一層の向上が求められています。

上記、1）〜3）が技術士の3つの義務であり、4）〜5）が技術士の2つの責務として定められています。
今日の内容は、決して総監に限定して習得しなければならない内容ではありません。
大きく、技術士全般と捉えて理解しておかなければならない内容です。

特に、「3義務・2責務」は口頭試験でも必ずといっても良いほど質問される内容ですから、十分ご注意下さい。

科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画・研究・設計・分析・試験・評価、またはこれらに関する指導業務

この文章にある「高等の」はいったいどの記述を修飾しているのでしょうか？
日本語の常識からして置かれた位置よりも後ろの語若しくは記述であることは間違いないでしょう。

可能性としては、
　「専門的」
　「応用能力」
　「必要とする事項」
　「計画・研究・設計・分析・試験・評価、またはこれらに関する指導業務」
になるでしょうか？

みなさん、一度考えてみて下さい。
これが理解できていないと、技術士は合格できません！
初心者が最も陥りやすい落とし穴が実はここに秘められています。総監と言えども例外ではありません。
19部門を突破されながらも、真剣にこれを考えられた方は、そう多くは無いでしょう
この部分の解釈ができているかどうかで、資格取得後のスキルアップに大きな差が出るんです。
こう言われると、絶対考えてみたくなりますよね

総監・青本概論(8)

[ 技術士 ]

■技術士継続教育
　技術士法第47条の2には、技術士の能力維持・向上に関して「技術士は、常に、その業務に関して有する知識及び技能を向上させ、その他その資質の向上を図るよう努めなければならない」（技術士の資質向上の責務）と明記されています。
前回の■技術士法でも記載した資質向上の責務が再び項目を立てて登場です。
とりわけこれを強調するのは、資格は取得が目的ではありませんよ！　資格は有効に活かしてこそ意味があるのですよ！
と言いたいからに他ならないでしょう。
　また、APEC技術者資格相互承認プロジェクトにおいても、APECエンジニアとしてその実質的同等性を確認する重要な要素の一つとして、「継続的な専門能力開発を満足すべきレベルで維持している」ことを挙げています。
国際化の流れの中で技術士資格をどう捉えるのかに対する意思表示が、この部分で示されています。
技術士の専門的能力は、海外でも通用することが明記されていると同時に、それを担保するためには、継続して資質向上に努めることが必要だとしているのですね。

　技術士の資質向上については、（社）日本技術士会が日本の技術士の継続教育（Continuing Professional Development:CPD）に関する基本的な実施方策を定めており、2001年より技術士CPD事業を実施しています。今後は、技術士一人一人がこの仕組みを利用して継続教育を実施し、記録することによって、能力の向上と維持を確実にすることが期待されています。
CPDとは上記のとおりで「継続して知的職業の開発を行うこと」と直訳できるでしょうか。CPDについてはみなさん既に活用されていると思いますが、制度化されています。概要は以下のとおりです。
　（1）CPDの目的
　　1.技術者倫理の徹底
　　2.科学技術の進歩への関与
　　3.社会環境変化への対応
　　4.技術者としての判断能力の向上
　（2）CPDの形態
　　1.講習会・研修会への参加（受講））
　　2.論文などの発表
　　3.企業内研修
　　4.技術指導
　　5.産業界における業務経験
　　6.その他

技術士CPDにおいて修得すべき課題として、一般共通課題と技術課題があります。
一般共通課題では、1.倫理 2.環境 3.安全 4.技術動向 5.社会動向 6.産業経済動向 7.規格、基準の動向 8.マネジメント手法 9.契約 10.国際交流 11.その他などが挙げられる。
技術課題としては、1.専門分野の最新技術 2.科学技術動向 3.関係法令 4.事故事例 5.その他、があります。
難しいことを書かなくても、技術バカにならないようあらゆる事に興味と関心を持ち、積極的に情報の習得に励むと同時に、それを利活用することを忘れてはならないということが表現したいのだと思います。
そして、特に総合技術監理を行う技術士が対応すべき管理技術の広範さ、要求されるレベルを考えたとき、その技術力の向上を図る努力は常に継続されなくてはならない。
19部門の技術士を総括することが期待されている総監ですから、当然といえるでしょうね

総監・青本概論(9)

[ 技術士 ]

■技術者倫理
最近は倫理観が地に落ちたようなニッポンです。情けない限りですね。
そのような親が子供を育てたりするから。。。これほどまでに殺伐とした世の中に。。。
って、本論からはほど遠い位置の話題になってしまいそうなので、この辺りで元に戻しましょう

　2000年の技術士法改正により、「公益確保の責務（第45条の2）」が追加され、技術士が備えるべき倫理が明確に規定されました。
　【技術士倫理要項】
　技術士は、公衆の安全、健康及び福利の最優先を念頭に置き、その使命、社会的地位及び職責を自覚し、日頃から専門技術の研鑽に励み、つねに中立・公正を心掛け、選れた専門技術者としての自負を持ち、本要綱の実践に努め行動する。

上記を前文として、以下のような項目が列記されています。
　（1）品位の保持･･･品位保持と強い責任感に基づく職務完遂。
　（2）専門技術の権威･･･専門技術の向上と技術的良心に基づく行動。
　（3）中立公正の堅持
　（4）業務の報酬･･･ステークホルダーから、不当な手数料贈与等を受けない。
　（5）明確な契約･･･立場、業務範囲等明確な契約の締結による紛争防止。
　（6）秘密の保持･･･秘密の漏洩・盗用の防止。
　（7）公正、自由な競争
　（8）相互の信頼･･･技術士名誉の保持と業務妨害禁止。
　（9）広告の制限･･･専門範囲の厳守と誇大公告の禁止
　（10）他の専門家との協力

当たり前と言えばそれまでですが、だからこそ情けないと言わざるを得ないのです。
こんなことを技術士ともあろう者が、このようなモノを書いてもらわなければならないとは。。。
全て常識の範囲ではありませんかぁ！！ねぇ、みなさん。

「資質向上の責務」と「公益確保の責務」は新に追加された内容なので、青本にも掲載したのでしょうねぇ。

口頭試験では質問されますから仕方がありませんね。今年はゼッタイに倫理。と繰り返しておきます。

総監・青本概論(10)

[ 技術士 ]

■総合技術監理の全体構成に関する基本方針

本日の話題は、総監を青本で勉強する場合、専ら主軸として取り扱われる部分です。

　青本では、総合技術管理に関連する技術にかんして、それぞれの技術毎に最も関連が深い、もしくは親密性が高いと思われる章において整理してあります。

何度も繰り返し記述されているとおり、一つの事柄は5つの管理分野すべてに亘って関連していることがほとんどです。しかし、だからと言って、あちらにもこちらにも書かれると、読む方は混乱してしまう結果となり、整理して理解することにつながらないため、最も関連の深い分野で記述すると述べています。
ただ、上滑りした読み方をすると、他の分野との関連性を見落としてしまうことになりますから、常に他の分野を意識しながら読み進めるよう留意が必要です。

　既存の部門に対する深い専門知識を持った技術者が、総合技術監理を行う上で、自己の専門分野の技術に加え新たに必要とする知識・能力を総合技術監理部門の技術体系として整理する必要があります。

青本で記述する技術や概念及び用語は、総合技術監理部門固有のものがあり、各専門分野の能力に加えて体系的に習得しなければならないものと位置づけています。

そして、5つの管理分野を改めて以下のように説明しています。

（1）経済性管理として整理している内容
　事業企画と事業計画、品質管理、工程管理、原価管理(コスト管理)、設備管理、計画・管理の数理的手法

（2）人的資源管理として整理している内容
人の行動と組織、労働関係法と労務管理、人的資源計画、人的資源開発、

（3）情報管理として整理している内容
通常業務における情報管理、緊急時の情報管理、ネットワーク社会における情報管理、情報ネットワーク、情報セキュリティ

（4）安全管理として整理している内容
リスク管理、労働安全衛生管理、未然防止活動・技術、危機管理、システム安全工学手法

（5）社会環境管理として整理している内容
　 環境と社会システム、環境関連法と制度、環境経済評価、環境アセスメント、ライフサイクル・アセスメント、組織の環境管理活動と環境アカウンタビリティ

サラッと項目毎書いてありますが、ここに記載された項目の内容が自分の言葉で説明できるまで理解することが必要であると認識する必要があります。
したがって、常にここへ立ち返って、全体を俯瞰しながら理解の充足度を自ら点検するよう心掛けると良いでしょう。

　ISO代表される国際機関によって制定されているマネジメントシステムへの対応も、総合技術監理の推進のためには重要な事項であり、青本にもその概要を記述しています。マネジメントシステムは、国際規格のみならず、国内においても自主規格や指針が制定されており、その適用も重要です。
国際動向として示されている内容に触れていますが、総監技術はあくまで汎地球規模として考える必要があります。
以上の内容をこれから各章で個別にその技術を習得することになる訳です。

第1章の概念記述だからと言ってバカにしてはいけません。
この第1章こそが、最も大切な部分だとの認識がなければ、総監技術の習得はおぼつかないとお考え下さい。

逆に言えば、それが理解できない内は総監技術が身についていない証だとも言える訳です。
こんな簡単な尺度はありませんよね

総監・青本概論(11)

[ 技術士 ]

■総合技術監理における総合管理技術

何だか良く分かりませんねぇ。「総合技術監理」と「総合管理技術」
何がどう違うんだよぉ〜って感じです。そうなんです！本当に分かり難いんです！

それを青本はここで解説しようとしているようなのです。
じっくりと理解をして下さい。とても重要な概念ですから。

総合技術監理では、経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理の5つの管理を独立に行うではなく、互いに有機的に関連づけて、あるいは統一した思想のもとで行う必要がある。しかし、個別の管理から提示される選択肢は互いに相反するものであったり、トレードオフの関係にあったりすることが多い。

お気づきの方が多いと思います。そうなんです。再掲なのです。
青本では、同じ事を繰り返し記述している場合があります。
誰でもそうですが、何度も繰り返し言うことというのは、大切だからですね○○○氏も然りですから。但し、原因は
そして、青本で最も重要なキーワードの一つ。「トレードオフ」

この用語の理解が十分か否かで、総監試験を突破できるかどうかが決してしまいます。
この用語は、総監を実践する上で常に念頭に置いておかなければならない重要な概念と言えますから、繰り返し様々な局面で思い出すよう心掛けて下さい。

これらの統一的な結論の提示、もしくは矛盾の解決・調整を行うための管理技術を総合管理技術とする。しかし、現状ではこのような管理技術として統一的に適用可能な方法論は確立されてない。

総合管理技術とは何かを、ここで明確化しています。
しかし、その技法や手法は、未だ確立されたものが無いと言っています。
「えぇ〜っ！？」て感じですよね。「じゃぁ、どうやって総合管理技術を実践するんですか？」
みんなそう思うんです。ヤマトも然りです。
だから、結局何なの？となって、青本が一層分かり難くなってしまうんです。

でも、逆に考えると、決まった方法が示されていないからこそ、何でもＯＫと理解することだってできる訳です。
しかも、5つの管理分野は、扱う課題によって優先性が生じますが、しかし同時に他の管理分野とのバランスをも図る必要があるとしています。
つまり、総合管理技術を一つの、或いは数種類の技法や手法で固定化することは、総合管理技術を行う上で、自由度を奪い、総合的な視点を欠落させてしまう結果を導いてしまうことにつながる心配があります。
ですから、従来分野を学ぶ時のようなスタンスで青本を勉強しようとすると、理解困難な事態に陥ってしまうのです。
要するに、青本が教えているのは、課題解決のヒントや取組姿勢だと考えれば、最も分かり易いかもしれません。
しかし、そうは言っても、例示が欲しいですよね。

そこで、
比較的体系化が進んだ技術として利用されているものとして、いくつかのアプローチが存在している。経済性管理の立場からは、総合的品質管理と組織経営戦略の策定を結びつける方法、管理計画の考え方による方法がある。また、与えられた選択肢（代替案）の中から最も望ましいものを選択するための方法論である意思決定論の考え方を適用する方法もある。安全管理の立場からは、組織経営戦略におけるリスクの視点からマネジメントを総合的に捉えるリスクマネジメントを適用する方法がある。

この記述も一度以前に出てきました。
ということは、やはり重要と言うことですね。

ところで、またしても青本で重要な用語が出てきました。「代替案」です。
比較案という意味ぐらいに理解すれば良いでしょうか？

大小を問わず、課題解決の方法を考える時、いくつかの対策案をみなさん必ず考えますよねぇ。
その中から、最も合理的で、大勢の理解が得られるであろう方法を選択していると思います。
その際の比較対策案が、この代替案ということになる訳です。
そして、合理的で、大勢の理解が得られる方法を考える手法こそが、ここで言う総合管理技術だということになるのです。

上記に、総合管理技術の例示がありますが、解決すべき課題の内容的大小・範囲の広狭・時間的長短など、あらゆる課題に対する解決方法を説くことはとても不可能だということが、ご理解頂けるのではないでしょうか？

何となく分かってきましたかぁ？

総合管理技術は単独で用いられるよりは、組織の実情や時代の変遷に伴って、あるときはいずれかを重視した組織運営を行う場合もあれば、いくつかを組み合わせることにより相乗効果の実現を目指すといった活用がなされるものです。しかしいずれの場合でも、経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理それぞれの管理項目を総合的に勘案し、組織毎もしくはプロジェクト毎に重要性や優先順位を判断することが重要である。

技法に拘るのではなく、あくまでも課題の重要性や優先順位を良く考えて、結論へ導く過程を大切にしなさいと教えています。

このように青本を見てみると、どうやら青本というのは、技術書というよりも思想書というべき性格の方が、ここまでのところは強いような感じがします。

青本が理解しにくい原因の一つに、こうした思想的な記述と各管理分野とがうまく連携されておらず、しかも評価尺度が指標化されていない点があります。

しかし、これも時代のニーズや課題解決時点における技術力、或いは外部環境とのタイミングなどによって大きく変化するためだと理解すれば、全く理解できないということもありません。

つまり、総合管理技術を行う技術者が、倫理規定に基づき公益確保の責務を果たす覚悟で、評価尺度を自ら設定しなさいと教えているのではないでしょうか？

総監・青本概論(12)

[ 技術士 ]

■総合管理技術としての総合的品質管理

企業などの組織における活動の多くは、分業を基本として成り立っている。そのため、組織活動が有効であるためには、組織の各構成要素が有機的に調和を保って機能する必要がある。このような組織を実現するためには、組織の構成員全員が組織目標を共有し、共通理解を基に活動することが求められる。

組織の問題点と課題が、如実にまとめられています。
20世紀の大量生産・大量消費時代に最も期した組織スタイルが分業ではなかったかとヤマトは思っていますが、かと言って、現代社会において、あまりにも専門分化が進んだ業務内容のすべてを統合化することはもはや困難ですし、仮に行ったとしても効率性が著しい低下をきたすことは疑いようのないところです。

巨大組織は良く「暖簾構造」と言われます。
暖簾とは、ご存じのとおり、商店の屋号などを染め抜いて店先に掲げた布や部屋の入り口や仕切りにたらす短い布のことですが、ここでは心棒にぶら下がった暖簾を想像してみて下さい。
巨大組織の心棒が管理部門やトップ層で、垂れ下がった布が各業務セクションだという意味で、「暖簾構造」と称しているようです。

これは一体何を意味しているのか？

心棒は、垂れ下がった布がどのような動きをするのか知らないし、予測もつかない。一方で、垂れ下がった布は、心棒が何を考えていようが、自らの動きたいように動くし、隣の布がどのように動こうと自らの動きとは無関係である。
こういう様子を指して、現代の巨大組織は「暖簾構造」と揶揄しているようです。
企業関連の不祥事が相次いで発生している今日、こうした比喩を否定することができないことは、誠に寂しい限りですね。
このような事態を避けるためにも、組織活動においては、組織目標を組織の構成員全員が理解しなければならないと言っているのです。

総合的品質管理では顧客の要求品質を経済的に満足することが共通目標となり、経営層から現場までが共有すべき目標としている。総合的品質管理では、経営層から現場までが一体感を持つことが可能となる分わかりやすい考え方を精神的基盤としていることに特徴があり、組織運営を円滑化する役割を果たしている。

総合的品質管理では、組織目標を顧客満足のための経済的品質確保だとしています。そして、それを分かり易い考え方という特徴を持っているとしています。

代表的な分かり易い考え方として、以下の記述が列記されています。
（1）品質第一
長期的な安定利益を確保するためには、目先の利益よりも顧客満足を優先するという考え方である。コストはもちろん重要な管理項目であるが、顧客を無視したコスト低減は一時的な利益は得られても、長期的には好ましいことではないとしている。
（2）プロセス重視
現象に対する対症療法的な処置を戒め、改善のためには真の原因を取り除く必要があると考え、プロセスに対する処置を行う考え方である。
（3）事実に基づく
全ての管理活動は事実に基づいて行わなければならないとする考え方である。憶測や類推だけで管理活動を行うことを戒めたものである。
（4）人間性尊重
組織の構成員個々の自主性を尊重し、自らの意志で自発的に行う活動を重視する考え方である。人間を機械視することを避け、能動的に考えることによって改善が図られ、創造的な活動が促進されるとする。

当然の事項の列記だと思われますか？
しかし、これらが確実に行われていれば、企業組織の不祥事はあり得ないと思われませんか？
当たり前のことが当たり前にできないのが、現代組織の問題点です。

そして、その問題には必ず科学技術が深く関与しているのが現代の特徴です。
ですから、技術士部門に総合技術監理部門が創設されたのだと記載されていましたねぇ。
ここの記述は、総合管理技術としての総合的品質管理という位置づけで記述が行われていますが、総監の思想を捉えるには、理解しにくい青本の中では、とても分かり易い部分となっています。是非、この部分は各管理分野を読み進める場合も、頭の隅に置いておいて頂きたい部分です。

さて、みなさんにお尋ねします。

この総合的品質管理で登場してきた用語のみを使って、600字詰め原稿用紙1枚以内に、総監取得後における総監としての品質管理に対するあるべき姿を意見として記述してみて下さい。
口頭試験対策としても有効だと思います。

青本・総監概論(13)

[ 技術士 ]

■総合管理技術としての管理会計

これははっきり言って、良く分かりません。
経営に関与しているか、もしくは会計に関与する立場になければ会計に携わることはまずありませんから。。。
とは言え、5つの管理分野を総合的に捉える技術として掲げられている以上、無視する訳にはいきません。詳細はともかく概念の把握にまずは努めていきましょう。

では、青本に沿って眺めていくことにします。
組織の活動の多くは貨幣換算することが可能であり、組織活動をこの経済的データにより記録、集計、分析、報告するものが会計である。
科学的管理法の一環として開発された原価計算があり、細分化した組織活動の効率化を原価要素の単位で実現しようとするものである。
一定期間（通常は1年）を対象とした予算により、組織経営を統率していく考え方である。
以上、二つの方法が示されていますね。
前者は「原価要素」という指標、後者は「予算」という指標。

特に、「予算」という指標により、組織活動に統一性を与え、期末には、実績と予算の比較による成果測定が可能になると共に、次年度の予算作成のための情報提供というPDCAサイクルの基盤となります。
管理会計は、特に経営者の意志決定に必要な情報を整理することに重点を置く。つまり、経営者が自らの企業の経済活動の方向を戦略的に決定し、部下の管理者の経済的決定に影響を与え、彼らの業績を評価し、もって将来の経済活動をよりよい状態にするための財務情報システムとして活用するものである。
財務会計は組織に関する財務情報を主として組織外部に報告するプロセスであり、それに対して管理会計は経営者がより良い経営を実行するための財務情報を整理するプロセスである。
会計に縁遠いヤマトでも、この辺りはわかりますねぇ
財務会計は、外向きのプロセスで外部への説明目的。
管理会計は、内向きのプロセスで、経営戦略目的。
と、理解すれば良いのでしょうか。

そして、以下のような例示を示してくれています。

（1）会計期間
毎日、毎週、毎月など（財務会計では通常1年）
（2）会計実態
組織全体のこともあるが、部門別、製品別、プロジェクト別など（財務会計では一企業全体あるいは企業グループ全体）
（3）情報の時間的性格
過去、現在、未来の情報を扱う（財務会計では主として過去の情報
（4）客観性と目的適合性
　　　客観性よりも管理者にとっての有用性を重視（財務会計では客観性が重視される））

例示を眺めると、はは〜ぁんって感じですよね
「会計期間」で見ると、財務会計が1年という固定的な単位で眺めるのに対し、管理会計では随時必要に応じて、つまりオン・デマンドって感じです。

「会計実態」で見ると、財務会計が組織全体というイメージであるのに対し、管理会計では部門、製品やプロジェクトといった種々の切り口で眺める。つまり問題解決型の眺め方をすると言えるのでは無いでしょうか。

「時間的性格」で見ると、財務会計が過去の情報を扱うのに対して、管理会計では過去だけでなく、現在及び未来をも含めて眺めようとする点に大きな差があります。

「目的適合」で見ると、良いのかな？とも思える表現です。しかし、数値の羅列としての財務情報ではなく、経営全般の将来指標を得ると考えれば、予測的にならざるをえません。強いて言うならば、過去の実績を基本としながら、会計という側面から戦略的な経営方針を総合的に検討するということでしょうか。

こうして見てくると、財務会計が実績重視型であるのに対して、管理会計は課題解決型と言える感じがします。
さらに、管理会計についての次のような例示もあります。
複数の設備投資案からいずれを採用するかという問題に対して、管理会計の立場からは割引現在価値（Dsicounted Cash Flow:DCF）という考え方を適用する。将来の現金流入額を割引率（年利率）ｒにより現在価値に直して比較するというものである。 このときの現在価値とは、ｉ年後に得られる金額Ｐを現在のＰ／（1＋ｒ）^iと同等とみなすということである。
価値の時点修正とも言うべき概念です。
簡単に言えば、100年前の1万円と現時点の1万円は同価値とは絶対に言えませんよねぇ。
それをどうやって時点を合わせて評価するかというお話です。

勘の良い方はすでにお気づきだと思います。
上の例示は、将来の金額を現時点に割引という概念で時点調整したものですが、現時点の金額を将来のある時点に合わせて調整する方法もあります。借金払いがそうですね。
こうした考え方は、何も管理会計だけに限ったものではありません。日常的に行われていることです。
ですから、今年の総監・択一問題でも出題されたのですね。
候補となっている複数の設備投資案それぞれについて、経済性分析手法により比較検討することになる。（2.5.1項参照）
経済性管理の説明の中で詳しく取り扱います。　と締めくくっています。

ここでは、管理会計と財務会計の違いをしっかりと頭にいれておきましょう。
不得意分野ながら何とか終わりにたどり着きました。
青本は5つの管理分野が中心なのではないのか？って
そんなことをおっしゃっている方は、きっと口頭試験で痛い目に遭いますよぉ！！！

総監・青本概論(14)

[ 技術士 ]

■総合管理技術としての意志決定論

たいへん重要な部分です。しかし、とても分かり難い部分でもあります。ヤマト自身、実は良く分かっていません。
だけど、チャレンジ精神で書き下していこうと思います。
意志決定とは、行為を遂行するに際し、いくつかの行為の代替案の中から一つを選択することである。
いきなり出ました重要語。意志決定です。
総監においては、とにもかくにも意志決定を行うためのプロセスを取り扱う部門です。
したがって、5つの管理分野はすべてこの意志決定のために存在することを決して忘れてはなりません。

そして、意志決定のプロセスは以下のように示されています。

（1）情報の収集　　　意志決定の対象となる問題の識別
（2）代替案の設計　　問題解決の代替案を列挙
（3）選択　　　　　　　　一定の評価基準により代替案の中から最適なものを選択
（4）再検討　　　　　　選択した代替案の実行結果の分析及び再評価

タイトル自体は簡単に書いているくせに、その説明はなかなか難しいですねぇ。
（1）情報の収集は、問題の識別？結局、問題となるべき事項を拾い集めることでしょう。その意味で識別なのでしょうか？
（2）代替案の設計？これは説明文の方が分かり易いです。考えられうる代替案を捻出することですね。
（3）選択とは、代替案から最適案を選択すること。無理矢理タイトルをつけるとこうなってしまうのでしょうか？
（4）再検討は、意志決定した結果の分析・評価。これも無理矢理技術士業務に誘導している気がしてなりません。

特に重要なのは、(1)目標を達成すると考えられる代替案を列挙し、(2)各代替案が生み出すであろう結果を予測し、(3)予測された結果を目標に照らして評価し、効用指標を得るという過程である。
何だか今日は重要語のオンパレードですねぇ。
効用です。　　これは後ほど出てきますから、先に譲ることにしましょう。
目標→(複数)代替案→結果予測→評価→効用指標
という流れを示しています。

そして、各代替案に対する結果を予測では以下のような場合が発生するとしています。

（1）確定条件下の意志決定
　　ある代替案を選択したとき、ある特定の結果が生じることが明らかな場合
（2）リスク条件下の意志決定
　　ある代替案を選択したとき複数の結果が生じる可能性があるが、それらの結果が生じる確率が既知の場合
（3）不確定条件下の意志決定
　　ある代替案を選択したとき、起こり得る結果の集合はわかるが、個々の結果の起こり得る確率が未知の場合
（4）その他
　　ある代替案を選択したとき、起こり得る結果の集合すらわからない場合
この記述はとても難しいですねぇ。
代替案選択の結果、生じる事象が1：1なのか、それとも1：複数有限個なのか。あるいは、1：？なのか、即ち何が起こるか分からないのか。
そして、その結果事象の起こりうる確率が既知なのか、それとも未知なのか。
こうした結果事象の集合とその発生確率の状態によって、意志決定のあり方は変わるということを言っています。
個別の説明は、以降で詳しく行われていますが、ここでは別な視点で眺めて見ましょう。

例えば、ある課題に対して考えた結果、（1）から（4）で示された代替案すべてが出てきたとします。
これらの代替案を評価する場合、みなさんだったらどのようにお考えになるでしょうか？
結果が一つしか無く、その発生確率も明確な代替案、即ち、確定条件下における代替案に対して高い信頼性を与えるか？
それとも丁半博打のような、何が起こるのかはやってみなければ分からないような不確定条件下の代替案に対して高い信頼性を与えるか？

結果は自ずと明らかですよね？
このように代替案の持つ性格が、意志決定には大きく影響することを表していると考えれば良いのではないでしょうか？
何だかあまりにも難しすぎて、説明を加えているはずなのに、説明自体が消化不良の感じです。

効用(utility)とは、ある代替案を選択したとき、その結果がどの程度望ましいかを示す満足度である。
先ほど出てきた効用の説明ですね。これは総監にとって、とても重要な概念です。
代替案に基づく結果を評価し意志決定を行う時、複数ある代替案の中から選択する場合、満足度という評価尺度を用いましょうというのです。

そんな難しい表現をしなくても、みなさんが代替案の中から対策案を選択する場合、どのようにして決定されているでしょうか？
例えば、最も少ない投資で、最も大きな効果を与えてくれそうな代替案を選択していますよねぇ。それをここでは、満足度と表現しているのです。
目標を達成すると考えられる全ての代替案を列挙できれば、それらの結果を予測し、その効用を比較することで最適決定を行うことができる。
そのとおりです。
何も難しい話ではありません。しかし、このようになる場合はそう多くないはずです。

（1）確定条件下の意志決定では、各選択の結果が知られており、その効用も分かるため、どの代替案を選ぶべきかはほぼ自動的に決まる。
（2）リスク条件下の意志決定では、通常、期待効用（既知の確率分布に従って効用の期待値をとる）が計算され、それが最も大きい代替案が選択される。
（3）不確実条件下の意志決定では、意志決定者の悲観・楽観などいろいろな立場から複数の決定ルールが存在しうる。ゲーム理論のミニマックス原理（各代替案の最悪事態を想定し、その最悪の程度が最も小さい代替案を選択する保守的な考え方）などもその一つである。

各種条件下での意志決定は、このように意志決定者の判断に大きな影響を及ぼします。
個別の説明としてはなるほどと思いますが、課題の種類や性格によっては、代替案が上記のいずれかに属するというよりも、複数の条件下における代替案が出てくる場合がありそうですね。
最適決定を行うためには、全ての代替案が分かっていなければならない。しかし、全ての代替案を知るためには相当の努力が必要で、それによって得られる追加の効用はそれほど大きくはない。そこで、代替案を一つづつ検討し、そこから導かれる結果の効用がある満足水準を超えた代替案が見つかればその代替案で満足する、という形の意志決定方法が満足決定である。このような方法は現実的ではあるが、結果の予測とその効用の評価を十分に行う必要があることは当然である。

最適決定は理論的に合理的です。しかし、現実問題なかなか困難な場合が少なくありません。
そこで、満足決定となります。Bestでは無いけれど、Betterな選択となるでしょう。
ですから、結果の予測と効用の評価を十分に行って下さいね。と言っています。
つまり、検討を加えなかった代替案の中に、意志決定した対策案よりも優れた案が残されないよう気をつけて下さい。
と、言いたいのですね。
効用を直接扱わない階層化意志決定法（2.6.4節参照）を適用する方法もある。これは、評価基準及び代替案に対して一対比較をした結果を基に、効用に相当する指標を数学的に導くもので、集団意志決定にも利用できる。
最後に、効用を用いて意志決定を行う「階層化意志決定法」について触れています。
これは別な章で詳細が述べられています。ここでは割愛させて頂きます。

これまでの意志決定は、どちらかというと組織のリーダーが行う場合を中心に記述されてきました。しかし、「階層化意志決定法」は、集団が意志決定を行う場合の論理的な方法だとしています。
PIだとかPPPだとかが盛んに言われる公共事業などでは、大勢の意見を集約して意志決定を行う局面において、集団意志決定法は今後中心的な役割を示すのではないかと考えられます。

やっとここまで辿り着きましたぁ　何と記述を初めて4時間もかかってしまいましたぁ。。。
しかし、内容的には満足度が低いのです。

間違った表現があるかもしれませんので、お読み下さった方々からのご意見を心よりお待ち致しております。

総監・青本概論(15)

[ 技術士 ]

■総合管理技術としてのリスクマネジメント

昨日の意志決定論はきっと分かり難かったのでは無いかと反省しています。読み方が不足しているのだと思います。

リスクマネジメントは、各分野でそれぞれの目的によって様々に使用されているが、総合管理技術としてのリスクマネジメントは、企業などの組織、あるいは組織の活動に潜在する不確定性のある事項を整理・分析し、組織のリソースの範囲で最適な対処法を検討・実施することである。
「不確定性」とは総監らしい用語ですねぇ。何だか捉えどころが無いというイメージが強いです。
そして、重要語「リソース」です。resourceは、本来は資源、財源、資産などの意味ですが、人的リソースなどとも言い、組織が抱えていて組織活動に投入できる経営資源と理解するのが、ここでは最も近い意味になるのではないでしょうか。
リスクマネジメントを実施するためには、リスクの概念を理解することが重要である。リスクには、品質や設備などの経済性管理の失敗に起因するものから、人や情報の管理の失敗に起因するもの、自然災害に起因するもの、労働災害や環境汚染の発生まで、青本の各章で述べている各管理の全てに関連するものである。リスクを発見、特定、認識し、その対策として保有、低減、回避、移転のいずれを選択するのかを検討しなければならない。
5つの管理分野を網羅して出てきた記述。今の段階では、それぞれがどの分野を指しているのか分からなくても、青本を読破した段階では明確になっていなければなりません。
そのことはどうかみなさんご理解下さいね。
そして、「リスクマネジメント」に関連して重要な「保有、低減、回避、移転」は超・重要語です。
これらの詳細は、安全管理の中で行われますが、今の段階として「リスクマネジメントは、保有、低減、回避、移転」と覚えてしまってください。

組織においてリスクマネジメントを実施する場合に必要な前提は、自組織内にいかに多くのリスクが存在するかを知ることである。このリスク特定を行うに際しては、その前提を明確にすることが求められる。組織全体に対してリスクマネジメントを実施しようとするのか、あるいは特定の部署のみに限定して実施するのか、検討の範囲を明確にしておくことが必要である。その上で自組織にとって対応の必要なリスク特定を行うことが求められる。
リスクの対策は、リスクそのものの存在を知ることから始まります。そして、その場合、範囲を明確にする必要があります。
企業などの組織やその活動には、組織に正の影響（利益、社会的評価など）をもたらす事項と同時に負の影響（事故や損失など）をもたらすリスクが潜在している。リスクマネジメントは、何を望ましくない事象として考えるかという基本的な問題提起を含むものである。その考え方を基にして、施設の保守点検などの工学的安全活動をはじめ、組織内の管理活動の優先順位付け、組織改革などの様々な活動が実施されている。
組織に負の影響を及ぼすものがリスクだと明確に示しています。リスクマネジメントは、この負の影響をどのようにして極小化するかという問題でもあります。
その場合、すべてを十分満足なレベルに到達させる方法が、必ずあるとは限りません。
そうした場合に重要となるのが、昨日ご説明させていただいた、各種条件下の代替案における検討に基づく意志決定ということにつながるのです。

日本の社会風土は、確率的評価を含む合理的意志決定を受け入れる土壌が育ちにくく、安全と危険の二元論に陥る傾向がある。結果的に、リスクを伴う事象やその原因となっているハザードを様々な手段によって特定の環境に封じ込め、顕在化を防ぐ方策に特に力点が置かれて来たとも言える。リスクマネジメントは確率的思考やトレードオフ型意志決定を要求するものであり、リスクを封じ込めることはリスクマネジメントの一手法ではあるが、それだけに頼る旧来の手法の限界が指摘されている。

日本でも要求度の高まりを見せているリスクマネジメントですが、これまでそうした考えや活動が活発化しなかった原因を「安全と危険の二元論」に終始したことを挙げています。
また、その結果採られた対策は、ハザードの封じ込めだと断じて、これ以外の「確率的思考」「トレードオフ型意志決定」など柔軟な方法の理解とその適用を勧めています。
ここで、ハザードという重要語が現れました。
ハザードとは、潜在的危険要因と言われます。普段そのリスクは表面化し負の影響を及ぼすことはありませんが、何かのタイミングで顕在化し負の影響を及ぼす因子のことを指します。
この用語は、特に安全管理では重要な用語となります。
しっかり記憶に留めておいて下さい。

総合管理技術としてのリスクマネジメントとタイトルにはありますが、概念だけの記述に止まっています。
具体的には、安全管理の中でイヤと言うほど説明が加えられていますから、ご期待下さい。
大雑把な内容しか書かれていない青本を詳細に繙こうとすると、なかなか難しいです。
理解しにくい文面になっていると思います。

総監・青本概論(16)

[ 技術士 ]

■問題解決法

総合管理技術には、「総合的品質管理」「管理会計」「意志決定論」「リスクマネジメント」などがありました。

上記各技術は、5つの管理分野を総合的に調整するための方法として示されました。
しかし、これらは概念として示されただけですから、これだけで中身までお分かりになる方は素晴らしいとしか言いようがありません。
普通は無理です。ですから、「問題解決法」として具体的な方法がここで示されています。

総合技術管理を行う技術者には、前述の5つの管理など広範囲にわたる技術業務全般に関して、総合的な判断を行うとともに、改善策を提案する能力が要求される。換言すると、個別の技術業務における特定の課題の解決を目的とする場合であっても、俯瞰的視点から論理的思考に基づいた解決方法の提案を通じ、経営全般を勘案した総合的な判断を下すことができる能力が求められるということである。
繰り返しています。
俯瞰的視点・論理的思考・経営全般の総合的判断
しかし、
技術業務の実際を想定したとき、現実には課題が露見している場合ばかりとは言い切れない。むしろ、潜在的な課題が顕在化せずに存在している状況で、現状を分析し、課題の設定を行い、その課題を解決することが重要である。例えば、総合管理技術としてリスクマネジメントの視点からも、リスクの発見、特定、及び対策の選択というプロセスに代表されるように、総合技術監理を行う技術者には、このような一連の論理的課題解決能力まで含んで要求されている。
ここも繰り返しです。
したがって、しっかりものにしておきたいところです。

●顕在化していない課題を見つけることが重要です。
●プロセスを重視した論理的課題解決能力
課題の抽出・設定及び解決の手法について、現在では多様な問題解決法が提案されている。特に、ある程度の人数の協働作業により合意を形成するプロセスは、管理者と従業員における信頼関係の向上を通じて、あらゆる管理側面から生産性の向上を導く。ここでは、このような特徴を有する問題解決法のうち、代表的かつ汎用的な4つの手法、ブレイン・ストーミング法、集団情報構造化法、特性要因図、過程決定計画図（Process Decision Program Chart;PDPC）について示す。

4つの手法が示されました。
　�@ブレイン・ストーミング法
　�A集団情報構造化法
　�B特性要因図
　�C過程決定計画図
この4つは何が何でも記憶に留めて下さいね。
課題研究法や合意形成のための技術としての階層化意思決定法(2.6.4節参照）、同一内容のアンケート調査を繰り返して回答者の意見を収斂させていていくデルファイ法(長期の技術予測などに用いられることが多い。)、価値工学（2.4.4参照）に代表されるいくつかの工学的アプローチもしくはツールなどが存在する。また、現場向きの品質管理手法であるＱＣ7つ道具や新ＱＣ7つ道具などの手法を利用することも可能であり、問題解決に資するツールとして活用されている。具体的には層別の考え方、パレート図、チェックシート、連関図などであり、（2.2.4項参照）、これらのツールは品質管理以外の業務にも展開できる。

用語として押さえておかなければならないものがオンパレードです。
順に見ていきましょう。

【課題研究法・合意形成技術】
　　●階層化意思決定法
　　●デルファイ法

【現場的品質管理手法】
　　●ＱＣ7つ道具･･･層別、パレート図、チェックシート
　　●新ＱＣ7つ道具･･･連関図　　　※品質管理以外にも応用可能

関係者の合意を形成していく方法として、ワークショップ（workshop）を結成する方法もある。これは、参加者の能動的、積極的、協力的参加を前提として、work（共同して作業を行うこと）shop（自らの）考え方や体験の公開）により問題解決を図ろうとする方法である。

【関係者の合意形成方法】
　　●workshop(ワークショップ)

ケース・スタディ、事例調査、アンケート、インタビューなどにより課題を抽出し、その結果分析により解決法を探る方法がある。これらの方法では、ある固有事象の課題抽出や解決法の探査を主目的としているが、他の課題への水平展開の可能性を総合的に検討することも極めて重要であると言える。
さらに、さらに。
　　●ケース・スタディ
　　●事例調査
　　●アンケート
　　●インタビュー

何でもありのような状態です。
また、サラッと書いていますが、水平展開とは総監らしい表現だとは思われませんか？
以降は、ここで登場した各手法に関する特徴などを見ていくことになりますが、本日はここまでといたします。

総監・青本概論(17)

[ 技術士 ]

昨日から悩んでいました。
■問題解決法　の中に掲載された方法を詳細に見ていくべきかどうかについてです。
しかし、第1章の性格からしてそれは不要と判断し、青本に沿って眺めていくことにしました。

ということで、
■問題解決法Part2
です。

（1）ブレイン・ストーミング法
　少人数のグループですアイデアを自由奔放に出すことにより、課題の要素を抽出する方法である。ブレイング・ストーミング法の要点は以下の4点である。
　(1)人の意見を批判しない。
　(2)自由に意見を述べる
　(3)多くのアイデアを出す。
　(4)他人の意見をヒントにしてさらに考えを発展させる。

これらの要点が守られない場合は、
　(1)グループ力学、同調圧力が働く。
　(2)批判されることで対話が制約される。
　(3)発言の時間が平等でないため対話が制約される。
などの問題点が生じる。

あれも有り、これも有りでやったところ、収拾がつかなくなったことがありますけど。。。特にヤマトみたいなのがいるとヘンテコな方向へ行く場合が多々ありです。　それでも制約無しで行うのが原則みたいですね。

（2）集団情報構造化法
　少人数のグループ内部で話し合いながらカードなどに課題を記入し、含まれる情報を項目ごとに分類することにより、課題関連図の作成を通じて各項目を構造化する。その結果、種々の要素を含む情報が整理され、実態と課題の全体像を明らかにすることが可能となる。

これはヤマトは全く知りませんでしたぁ。。。　　でも、何となく「ＫＪ法」みたいな感じですねぇ。

（3）特性要因図
　ある特定の結果と、その結果に影響を及ぼすと思われる根元的な要因（原因）にまで遡り、それらの要因相互間と結果の間に成り立つ定性的な因果関係を表現したものが、特性要因である。下図のように樹形図で表され、魚の骨（フイッシュ・ボーン）などと呼ばれこともある。右手の中央、樹木の根の部分に結果に直接的に影響する要因（1次要因）を配置する。その際により密接に結果に関係する要因を根拠に近いところに配置する。
　さらに、1次要因の枝から出る小枝に当該要因の原因となっている要因（第2次要因）を配置する。以下同様に、直接的なものから間接的なものへと、要因と結果の因果関係を樹形図で表現したものが特性要因図である。特性要因図を作るときは、その準備段階としてブレイン・ストーミングを行っておくことが望ましい。

名称は知っていましたが、どのような考えで作成するのかは知りませんでした。

（4）過程決定計画図（PDPC）
　過程決定計画図は、東大紛争の最中に、大学と学生側がどのように交渉していけば悲惨な結果にならないかを考えるために、考案されたものである。
　これは下図のように問題解決のための手順を有向グラフの形に表したもので、危機的状況に陥ったとき、将来起こり得るであろう重要な局面とその結果を可能な範囲で想定し、それらの局面や結果が生じる過程を矢印線で示すことによって、要所要所で的確な判断ができるようにあらかじめ準備するための手法である。
　この図は、一人の指揮官が判断を行うためにも使えるが、特に多くの関係者が共通の認識を持って事に当たるときに非常に効果的であると言われている。下図は、仮想のハイジャック事件に対する過程決定計画図の例である。過程決定計画図は、事件発生の第一報で作られる。そして、事態の推移に対応して刻々書き替えて行く。この図には失敗のケースが書かれていないが、ここに書かれたケースから外れないようにすれば良いのである。重要なことは、作成者が事態の推移に対して当初から展望を持つことである。

代替案の時系列集合体のような図ですね。
以上、見てきた方法は、実際にやってみなければ身につかないでしょうし、習慣化する努力が必要なんでしょうねぇ

総監・青本概論(18)

[ 技術士 ]

前回まで総合技術管理として用いられる手法やその解決方法について勉強してきました。

それぞれの特徴程度しか青本には記載がありませんから内容を詳細に理解するまでには至っていません。
それらについては、それぞれの専門書によって勉強を深めるしかありませんが、総監試験に限っていえば、基本は青本の記述ですから、あまり深い知識までが求められていないと言えます。
そうは言っても、内容理解の浅さは、記述論文の内容の浅さや口頭試験で明らかとなってしまいます。
したがって、もう少し詳細を独自に理解しておくべきでしょう。

■ＰＤＣＡサイクルとスパイラルアップ

最初から総監の超重要語です。ＰＤＣＡとスパイラルアップ。
この用語は、論文試験では必ずといって良いほど使用したい用語です。
是非この際ですからセットにして記憶して下さい！

　PDCAサイクルとは、組織における業務や管理活動などを進める際の、基本的な考え方を簡潔に表現したものであり、国内外において広く浸透している。ISO（国際標準化機構）により制定されている。マネジメントに関する国際規格（7.1節において代表的なものを記述）においても、この考え方が取り入れられている。PDCAのサイクルは、プラン（PIan）、ドゥ（Do）、チェック（Check）、アクト（Act）の4つの段階で構成されており、日本語では、計画、実施、確認、処置と言い換ええることができる。これらの各段階の頭文字をとってPDCAサイクルと呼ばれる。
ＰＤＣＡ、一度はどこかで目にされたり、耳にされたことのある用語ではないでしょうか？
　組織における業務や管理活動などを行うとき、最初に計画を立て、その計画に沿って実施し、実施した結果を確認することになる。そして結果を確認した後、計画と実施した結果の間に差異が認められたならば、目標や進め方を改善するなどの処置をとり、次の活動に備えることが基本的な進め方である。次の活動は再び計画段階から始まるため、下図のようなサイクルを形成することになり、このような活動を継続的に実施していくことを、「PDCAサイクルを回す」と言う。また、PDCAサイクルを回しながら活動内容をより向上させていくことは、スパイラルアップと呼ばれている。

総監では、課題解決を5つの管理分野に分類し、課題を俯瞰しながらトレードオフ問題を解決していきます。
しかし、総監の総監たる一面は、「解決」という部分の理解にあるとも言えます。
つまり、ある局面における課題が、その局面においてトレードオフ問題を含めて解決されれば、それですべてが終わりかと言えば、答えは「Ｎｏ」です。

根本的な解決を図りたくとも、費用対効果の側面から困難で、リスクを保有する場合もあるでしょうし、リスクを回避したくとも移転するしか代替案が無い場合も考えられます。
つまり、課題解決には「完全な解決」ということは困難な場合の方が多いと理解すべきです。
また、課題解決した結果は、新たな課題に対する対策局面において利用すべきであることは明らかです。

このように、課題解決の方法を考えるだけではなく、課題解決の結果を調査・分析・評価・判断することも総監の扱うべき範囲の一部と言えます。
そして、その結果を知見として広め、科学技術の進歩に寄与する活動もまた総監の守備範囲と言えるでしょう。

このように、「俯瞰」とは、対象となる課題を含むプロジェクトに限定して行うことを含みながら、広く科学技術全般にも視野を置くことを求められることを意図していると理解すべきでしょう。

こうした視点を確保することによって、ＰＤＣＡの意味がより明確化されると思います。
　2章以降で記述しているそれぞれの技術においても、このPDCAサイクルの考え方に基づくものは複数存在しており、代表的なものとして、2.2節の品質管理、5.1節のリスク管理、5.2節の労働安全衛生管理、6.6節の環境管理などがあげられる。定常的な管理活動は全てPDCAサイクルの考え方が根底にあるとも言え、その他の技術においても幅広く運用可能な考え方である。
ほぅらねっ。青本もそう言ってるでしょ？　　大切だと！

今回の内容は簡単でしたね。しかし、概念だけの理解では総監の突破は難しいですよ。実践の中で習得するよう心掛けて下さい。

総監・青本概論(19)

[ 技術士 ]

いよいよ青本第1章が最後となりました。

■プロジェクトマネジメント

プロジェクトとは、「一連の調整され管理された、開始日と終了日のある活動からなり、時間、コスト、及び経営資源の制約を含む特定の要求事項に適合する目標を達成するために実施される特有のプロセス」（ISO10006）と定義される。

いきなりプロジェクトの定義ですねぇ。しっかり記憶に残していきましょう。
組織における継続的な業務と大きく異なるのは、期間があるということである。この意味でプロジェクトマネジメントの明確な目標を有限期限・有限資源で達成する活動ということになる。
プロジェクトと継続的な業務の根本的な相違は、期間設定ですね。これもしっかり記憶しましょう。
米国プロジェクトマネジメント協会（Project Management Institute;PMI）から、プロジェクトマネジメントの事実上の国際標準である。PMBOK（Project Management Body of Knowledge）というガイドブックが出されている。
青本はPMBOKをベースに作成されたと言われていますが、全く似ても似つかない内容です。PMBOKの方がはるかに高度で精緻な体系だと感じました。将来、青本は国際標準の流れでPMBOKの内容へどんどん移行していくことになるのだと思います。
プロジェクトマネジメントの特徴は、プロジェクト全体をWBS（Work Breakdown Structure）という思想に基づき、小さな部分的な仕事に分割していくことである。まず、プロジェクト全体をフェーズと呼ばれるいくつかの部分に分割する。これらのフェーズを一つずつ成し遂げていくことによって、全体のプロジェクトを完成させる。小さいプロジェクトであればフェーズは一つでも良いし、大きなプロジェクトであれば、多数のフェーズに分けても良い。

プロジェクトマネジメントの特徴はＷＢＳとフェーズ。重要語です。きちんと理解しておきましょう。
ＷＢＳは「段階的詳細化」と言われます。
フェーズ(phase)は時間概念を持つ「局面」とでも理解すれば良いでしょうか。
そしてフェーズ分割の例が示されています。

（1）開始フェーズ
（2）企画フェーズ
（3）実行フェーズ
（4）終結フェーズ
そして、各々のフェーズをさらにプロセス、さらには小さい一つ一つの仕事に分割し、それらの日程やコストをPERT（2.6.1参照）などによって管理していく。プロジェクトは一つ一つ異なり、完全に同じものはあり得ないが、プロジェジュトマネジメントでは、それらプロジェクトの中で共通の考えで処理できる部分をマニュアル化し、さらには専用のコンピュータソフトでその部分の作業を処理できるようにしている場合もある。
また、プロジェクトマネジメントでは、スコープ・マネジメント、時間マネジメント、品質マネジメント、人的資源マネジメント、費用マネジメント、リスクマネジメントなども考慮されている。なお、プロジェクトマネジメントの人的資源管理の関わる部分については3.3.4項に記述している。
プロジェクトマネジメントは、あらゆるマネジメントを包括する概念として示されています。
スコープ(scope)とは「範囲」と理解すれば良いでしょう。
5つの管理分野を総合管理技術と問題解決法によって俯瞰と総合の解決へ導くマネジメント技法が、総合技術監理だと言えるのではないでしょうか。

青本の構成もＷＢＳに基づいて記述されていることを意識しながら読み進める必要があります。
5つの管理分野には種々な個別技術が網羅的に示されています。
しかし、それらに拘ると本来の総監の概念を見失う結果になってしまいます。

最も重要な部分は、あくまで第1章であることを常に理解しながら、次章以降を読み進めていって下さい。

長々と書いてきました「総監・青本概論」ですが、まずはこれで一区切りです。
次回以降は、口頭試験対策と来年度の総監試験を兼ねて、5つの管理分野について勉強していきたいと思います。
但し、第1章のようなノンビリ・ペースではいつまでかかるか分かりませんから、スピードを出来る限り上げながら進めていきたいと思います。

総監・青本概論(20)

[ 技術士 ]

前回で一応、青本第1章をひととおり眺め終わりました。現在、次の構想を練っています。
本当は、第1章だけで終わりにしようと考えていました。しかし、来年度のことを考えれば青本の再学習は不可欠です。
但し、各章を順に追っていくような勉強の仕方はしたく無いと思っています。最初から構想を持って第1章を書き始めていれば良かったのですが。。。そこはいつも場当たり的なヤマトのことです。　どうか寛容にお願い致します。
本日は、青本第1章に示された【KeyWord】を記しておきます。口頭試験対策にも訳に立つと思います。

総合技術監理
経済性管理
人的資源管理
情報管理
安全管理
社会環境管理
社会的規範
国際的ルール
国際的視点
プロジェクト
技術者倫理
プロフェショナル
総合管理技術
総合的品質管理
管理会計
意志決定論
リスクマネジメント
技術士法
継続教育
技術士倫理要綱
ＰＤＣＡサイクル
割引現在価値（ＤＣＦ）
効用
最適決定
満足決定
確率的思考
トレードオフ型意志決定
問題解決法
ブレイン・ストーミング法
集団情報構造化法
特性要因図
過程決定計画図
ワークショップ
スパイラルアップ
プロジェクトマネジメント
ＰＭＢＯＫ

上記用語の定義や具体的な説明が可能かどうか、口頭試験に向けてお試し下さい。

総監・青本概論(21)

[ 技術士 ]

実は、悩んでいます。
今後青本第2章以降をどのように進めていくかについてです。
来年度初めて総監を受験なさろうとされる方にとっては、青本とは一体何か？ということ。
また、ヤマトのように毎年のように受験しているバカにとっては、読めば読むほど道を迷う代物。

しかし、青本の第1章をゆっくり眺めてきたことを基本に、第2章以降をＷＢＳに従って読み下していかなければなりません。
それをどう実現していくかが問題です。ヤマトは決して受験講座を開催するつもりなどサラサラございません。
それができるようならば、とっくに総監を取得できているはずですから。。。取得できないから頑張ろうとしている訳ですし。。。
そこで、考えました。
まずは、第2章以降の各章における総括的文書を引用しながら、各章の内容を概観してみようと思います。

■経済性管理
生産活動について考えてみる。生産活動は、人(Man)・設備(Machine)・原材料(Material)・金(Money)のいわゆる生産の4Mを入力とし、品質(Quality)・コスト(Cost)・納期(Deliver)の3要素であるQCDに、生産量(Production)・安全(Safety)・意欲(Morale)を加えたPQCDSMを出力とする活動と考えることができる。投入と算出の比率が生産性であり、この生産性が高い活動が望ましい生産活動である。
冒頭でありながら濃い内容ですねぇ。毎回ここを読みながら思うのです。
●生産の4ＭInput
●ＰＱＣＤＳＭOutput
覚えなくてはぁ〜！と。でも、情報の記憶ばかりに拘っていたのでは「木を見て、森を見ず」になってしまいます。
最初は、生産活動には入出力要素があるんだな。程度で次へ進みましょう。

品質(Ｑ)・コスト(Ｃ)・納期(Ｄ)などの要素は、一般的にそれぞれのレベルアップには他者の犠牲を強いるというトレードオフの関係にある。
例えば、品質管理と原価管理について考えると、品質を高めるためには設備投資や人材の増員といったコスト増を必要とすることがある。
コストを無理に低減すれば品質の低下に繋がる可能性がある。

　総合技術監理を行う技術者は、それぞれの現状レベルを適確に把握し、品質・納期・コストなどがより良い状態になるように、生産性向上の視点などから最適なリソースの配分を検討し、さらにその検討結果に基づいてそれぞれの担当者に適確な指示を出す能力が要求される。
始めて青本を読んだ方は、通常ここら辺りで挫折します。　　それはウソですけど。。。
経済性管理において、まずはトレードオフという聞き慣れない用語の理解が必要です。
が、それを今の段階で徹底的に頭に入れようとしても、総監技術として熟成させることができません。
ですから、トレードオフという用語があったなぁ〜ぐらいに留めておいて下さい。
但し、大変重要な用語ですから、今後何度も登場させます。
ヤマトのようなバカでも繰り返し、繰り返し遭遇することによって、トレードオフ程度は覚えましたから、聡明なみなさんは絶対大丈夫です。

経済性管理の最初の段階では、事業企画と事業計画である。事業企画では、事業の実現性や収益性に関する検討として、フィージビリティ・スタディを実施しなければならない。その結果、実施が決定すると、事業計画として前もって生産活動の計画を策定する必要がある。工場などにおける量産方式では生産計画、建物やプラントの建設では施工計画もしくは工事計画と呼ばれるものである。

　品質管理は、現在の生産活動では最も重要な管理項目の一つである。需要者・消費者の品質に関する要求は高いレベルにあり、それに応える品質を維持することは現代の生産活動ではほぼ絶対条件となっている。そのため、品質計画、品質管理手法、品質保証、品質改善といったそれぞれの活動・技術を十分に理解しておく必要がある。また、製造物責任法の施行もあり、製造物に対する責任も生産活動を行う全ての組織に重要な責務となっている。

　事業計画は粗いレベルでの計画であるが、実際に生産活動を実施するためには、生産プロセスに対して、その手順、負荷、日程、進行といったものを計画し、実態に応じて改訂していくための管理が必要であり、それは工程管理と呼ばれる。

　生産活動は利益の追求が原則であり、そのためには原価管理を正しく行うことが必要である。

　また、品質の向上や生産工程における安全性の確保、コストの抑制などのために、設備管理も非常に重要な項目である。

　この他、人の管理も重要であるが、それについては人的資源管理として3章において体系的に扱う。

　本章の最後では、経済性管理を行う際に共通して利用できる計画・管理に関する数理的な手法について、その概略を述べている。経済性管理における数理的手法は、コンピュータの発展に伴って今後ますます不可欠な道具となっていくと考えられる。

もう分からなくなってしまったでしょう？　　毎回ヤマトはそうです。

ここで詳細を理解しようと考えてはいけません！
最初にお断りしたとおりで、概観することが重要と考えて下さい！！

上記記述は、経済性管理の中で展開される論理構造を箇条書きスタイルでまとめたものです。
タイトルの拾い読み程度で十分です。どうせ再びここへ何度も返ってくることになりますから。。。
総監技術の習得には、「習うより、慣れろ」が適切だと思います。

その覚悟と意志を継続できた方だけが合格できる資格試験だと、まずはご理解下さい！！！
できれば、ここに記載された内容と第1章の内容のどこがリンクしているのか探してみて下さい。

総監・青本概論(22)

[ 技術士 ]

■人的資源管理
　組織やプロジェクトにおいて、その所与の目的を達成するためには、関係する人的資源、つまり構成員の能力を最大限に発揮させるように適切な運営を行うとともに、継続的に構成員の能力開発を行っていく必要がある。労働関係の法体系によって定められた規定を遵守することは当然であるが、より良い職場環境を提供するためには、それぞれの職場環境に応じた管理を実践し人的資源の活用計画を図ることが求められる。

当たり前のことが書かれています。
当たり前だろっ！と思っていると、突然妙な展開をし始めると訳が分からなくなってしまいます。
青本の特徴ですが、概略を述べておいて詳細に入っていくのは良いのですが、いきなり不慣れな用語や考え方に遭遇することが少なくありません。
そのため、どうしても微細な部分に目が行きがちです。詳細は後からゆっくりと、ぐらいの気持ちの方が全体を理解するためには良いと思います。

人の能力は常に一定ではない。環境や教育訓練によって個人的な能力は向上するものであるし、職場のある単位による活動などによってグループとしての能力向上も期待できる。
　総合技術監理を行う技術者に要求される人的資源の管理技術は、労働関係の法体系を遵守しつつ、より良い労務管理を実現するための技術及び人的資源の最適な活用とその継続的な能力開発を促すための技術である。

同じことを繰り返して強調しています。したがって、この概念はしっかり頭に入れた上で、細部に関する個別技術を理解するようにしましょう。


　人的資源管理を適切に行うためには、その組織構造を適切に把握することが必要である。そのためには、人の行動モデルを理解し、その行動原理に基づいて組織における分業と調整の体系である組織形態を認識しなければならない。

　組織形態においては、分業関係と部門化、権限関係、伝達と協議の関係、そして公式化に関して理解する必要がある。

　また、組織形態がハードだとすれば、組織文化はソフトに相当する。価値観・信念・行動規範といった組織文化を共有することができるが、その際には組織におけるリーダーシップの存在も重要な要件となる。

　組織では、従業員の業務に取り組む意欲やモチベーションを高めるためには、従業員の作業環境や労働時間を適切に管理する必要がある。そのための管理技術が労務管理であるが、管理を行う上で最も重要となるのは労働関係法の体系である。

　法による規定は必要最小限度のものであるが、それを超えてより良い管理体系を職場に応じて構築していくことが必要である。ここでは、労働時間、賃金管理、労使関係管理を取り上げている。
　
　人的資源管理の方法により、従業員モラルやモチベーションも大きく変わってくる。そこでそれぞれの組織やプロジェクトにより、人的資源計画を適切に行う必要がある。そのためには、職務分析と職務設計を手始めとして、適切な雇用形態を構築し、人間関係にも十分に配慮したプロジェクト管理を実践する必要がある。

　組織における人的資源開発とは、業務とある程度切り離した教育訓練計画を策定して実行すること、職場における仕事を通じて能力を育成することの両方が含まれる。

　構成員の仕事の評価を人事考課によって表現することも従業員の現在ならびに今後の仕事への取り組みに大きな影響を及ぼすものであり、人材育成の一手段と言える。

　職場におけるQCサークルや勉強会、その他の自発的な活動によってそのグループ全体の能力開発が図られることや、グループ間の競争を促すことによって全体のレベルアップに繋げることも重要な方法である。

章の中で記述する内容の箇条書き程度にお考え下さい。
まずは、全体像の把握です。どのような内容が展開されるのか、それぞれはどのように関係するのか？
或いは、他の管理分野との関係は？などと思いながら詳細を読み進める必要があります。

人的資源管理は、Manをどのように利活用すべきなのか。
この点を中心に様々なスキルが記述されています。

ヤマトが青本を読むと、どうしても個別技術に拘った読み方をしてしまい、大きな流れの中のどの部分に関する内容なのかが紛れてしまいます。

聡明なみなさんは、そのようなことは無いかもしれませんが、論文を書いてみると、真に求められている内容が理解できないということが往々にしてあります。
それを称して「ヤマト病」と言います。　　ヤマト病にかからないように十分気をつけて、青本をお読み下さい。

総監・青本概論(23)

[ 技術士 ]

■情報管理
企業などの組織では、知的財産を含む情報を経営資源の一つとして戦略的に活用して、組織活動を行わなければならない。特に、経営におけるスピードが重視されるようになった昨今では、適切な意思決定が行えるようにするために、必要な情報がタイムリーに収集・処理され、意思決定者に届けられる仕組みを作っておく必要がある。また、緊急時の情報伝達は特に大規模な組織や大型のプロジェクトにおいては重要であり、危機管理(5.4節参照)の視点からその情報連絡体制や広報活動の体制を整備する必要がある。

情報管理における着眼点を端的に示しています。スピードを重視した戦略性に基づく意思決定ですね。
と、同時に緊急時の情報管理にも言及することを示唆しています。
情報管理が平常時と緊急時の異なる2つのフェーズで扱われる点に注意が必要です。

　最近では情報管理を行うための有効な手段として、コンピュータを利用した情報システムが多くの組織で導入されている。コンピュータを利用した情報管理には、情報伝達の正確性・迅速性といった利点がある反面、システム障害やコンピュータウィルスの問題など、情報セキュリティに関する負の影響が組織全体に短時間で広まる可能性を持っている。
スピード重視における手段として多用されるコンピュータについて、功罪の一端が示されています。

正確性・迅速性という長所の反面、セキュリティという短所を併せ持つ意味では、諸刃の刃といった武器と言えます。

コンピュータは最も総監らしい武器と言えるかもしれません。こうしたトレードオフについて、リスクを低減・保有・回避等しながら必要な機能と効果を確保していくことになるからです。

このような現状を踏まえると、総合技術監理を行う技術者に要求される情報管理技術は、平常時及び緊急時における情報の収集・分析・蓄積・伝達を的確に行うための体制を構築するための技術、知的財産など情報そのものを管理するための基礎知識、そして近年重要性が増しているネットワーク技術と情報セキュリティに関する理解能力である。情報・通信分野は技術進歩が早い。そのため常に最新の技術動向に注意を向ける姿勢が重要である。

この段落にすべてのエッセンスが凝縮されていると言っても過言ではありません。
情報管理とは、平常時と緊急時における情報の一連的処理と知的財産と言えるでしょう。
そして、ここにネットワーク技術を含んだコンピュータ技術が関連するということです。

組織における情報の管理形態は、大きく通常業務における情報管理と緊急時における情報管理に分けることができる。

　通常業務における情報管理では、幅広い情報を収集・蓄積し、さらにそれらを分析・抽出して、必要にして十分な量と質の情報を必要なときに意思決定者に伝えることが重要となる。

　緊急時の情報伝達においては、投入できるリソースが限定され、限られた時間の中で情報を収集・分析・伝達することが求められる。また、緊急時の情報伝達では、通常業務において情報を共有している部署以外に対する情報伝達や一般公衆への情報伝達も含まれる。
繰り返しの内容になっているということは、重要だということですね。
平常時を通常業務時と言い換えていますが、緊急時と区別した取り扱い方針が必要だと言っています。
特に、緊急時はリソース、時間が「限定」的だということに対する理解が必要でしょう。
逆に、伝達目的が意思決定だけではなく、広報という新たな目的が加わる点にも注意が必要です。

現在は、ネットワーク社会と呼ばれるように、情報管理の手段が電子化される傾向にあり、従来の情報管理とは異なった概念が必要となってきている。ネットワーク社会において情報管理を行っていくためには、匿名性が高いことや情報伝達スピードが格段に速いことなど、従来の概念とは異なる点を理解することが求められる。

　ネットワークという新しいメディアを利用する割合の高い今日の社会では、主に紙などのメディアにより情報が伝達されていた時代と比較して、効率的な情報伝達が可能となった反面、情報リスクが増大している。そのため、情報を守るための取り組みが以前よりも重要となっている。また、コンピュータネットワーク上では、無意識のうちに自分自身が他人の情報を侵害し、加害者となる危険性もある。自分自身の情報を守り、他人の情報を侵害しないためにも、法による規定を理解しそれを遵守することがまずは重要である。但し、法を理解しているだけでは日常生活における盗難や窃盗などの被害を防ぐことが困難なように、情報を守ろうとする場合には、それ相応の情報セキュリティ技術が必要となる。

ネットワークという情報環境とメディア・リスクとでもいうべき事態が生じています。
セキュリティという用語に着目した整理が必要な章と言えます。

特に、本文にも記載があるとおり、情報管理分野の技術進展は非常にスピード感豊かです。1年前の技術などは即陳腐化してしまうほどですから、択一対策などは青本以上の情報収集が必要となります。この点が他の管理と少し異なる点と言えるでしょう。

既に何度か青本に目を通して、これぐらいのことは分かっているとおっしゃる方は多いと思います。でも、バカにしてはいけません。
例えば、口頭試験で「あなたにとって情報管理とはどのような概念ですか？」などと聞かれたら、どのように回答されますか？
きちんと真に必要なキーワードを漏らさず並べて、論理的な表現ができますか？しかも1分以内程度で。
一度試してみて下さいね。

総監・青本概論(24)

[ 技術士 ]

■安全管理
総監の中でも、経済性管理と並ぶ双璧と言っても過言ではないカテゴリーでしょう。
従来からの安全管理では、労働安全衛生に関する取り組みや、火災や爆発などの個別被害形態毎に未然防止対策を検討することが中心であった。しかし近年は、細分化した安全対策を実施するのではなく、組織全体のマネジメントの問題として取り組みことが必要な状況になってきている。リスク管理や危機管理はそのために体系化されてきたものである。

安全管理は、土木の現場においては当然の対応ですが、しかし、そのあり方は総監が示すような俯瞰や総合的対応と言えるものだったか？大きな疑問を抱かせてくれます。その対策として、リスク管理や危機管理といったマネジメントの必要性を説いています。

日本における労働安全衛生に対する取り組みは、労働安全衛生法を主要な法令として、行政における監督・規制によって実施していくやり方が取られてきた。しかしながら、近年の世界的な動向として、安全を管理していくやり方が状況になってきている。労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)がその代表的な国際規格(7.1.4節参照)であり、国内でもそれを受ける形で、中央労働災害防止協会をはじめとする団体の自主規格制定、労働省による労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針の告示(1994.4)などが行われている。
労働安全衛生法中心の安全管理から労働安全衛生マネジメントへの脱却を促しています。
労働安全衛生を管理システムとして捉えるということは、規制よりも自主管理を主体として対応することを意味する。OHSMSの中でも重要な役割を果たすのは、リスクアセスメントである。リスクアセスメントの結果に基づいて立案した計画を実施するとともに継続的な改善を図ることが求められている。また、従来は人に頼っていた安全について、論理的な安全レベルを技術によって担保することが求められているが、その第一歩はリスクアセスメントである。
労働安全衛生マネジメント・システムは自主性が重要であり、リスクアセスメントが中心となる。
そして、安全対策はＰＤＣＡによって改善し、スパイラルアップを図ることが大切と述べています。

総合技術監理を行う立場では、安全といった場合には労働安全衛生以外にも考慮しなければならない項目は様々に存在する。例えば、近年その対応の重要性が増している社会的リスク(セクシャルハラスメント、海外における文化摩擦など)や情報リスク(情報漏洩、情報遮断など)に対する対応も組織や部署の安全を担保する上で考慮する必要がある。それらを一体的に管理する手法がリスク管理や危機管理と呼ばれるものである。

労働安全衛生のみならず、総監で取り扱う安全管理の範囲は、社会的リスクや情報リスクも含むことを明示しています。

ここで分かり難くなってしまうのです。
情報リスクは、情報管理の範囲ではないのか？
情報セキュリティと被る部分がありそうな感じがしますね。
青本では、コンピュータ関連の範囲を情報管理の中で扱い、それ以外の分野を安全管理で扱っている印象があります。

が、ここでは断定は致しません。
そもそも分類自体が困難である上、重要な意味を持ちませんから。

まず総合的な安全管理手法としてのリスク管理を取り上げる。その中では、リスク管理を実施する際に理解しておく必要がある、リスク受容性やリスクコミュニケーションについて説明する。

　労働安全衛生管理については、労働安全衛生法や労働安全衛生管理システムに基づいて管理を実施する際に重要となる事項をまとめる。
　未然防止活動・技術として、職場における小集団活動やヒヤリハット活動、設備やシステムの信頼性・安全性を向上させるための技術について述べる。
　安全管理を実施していく上で必要となる技術であるシステム安全工学手法について、さらにリスクに対する確率的思考の基礎となるシステム信頼度解析の関連部分について節を設けて説明する。

総監の柱とも言うべき「リスク管理」。そして、従来からの労働安全衛生管理と未然防止活動・技術や信頼性技術などを総監的視点から技術解説を行うとしています。

また、総監らしい部分ですが、システム安全工学手法を取り上げています。

リスク管理では、リスク図の理解が不可欠となります。
これを概念だけの範囲で捉えないで、実務で利用した場合、どのような捉え方ができるか、皆さんの実務の事例に照らして考えてみて下さい。

きっと、頭が混乱すると思います。
しかし、そこまでしなければ使える技術にはなりません！
単に資格取得だけを目指していらっしゃる方には必要ありません。

ヤマトは、そのような方のためにブログを書いている訳ではありません！
実務へ総監技術を応用したいとお考えの、”真の”総監技術者のために書いています。

最後に、口頭試験用の質問です。
「リスク図とは何かを、あなたの関与された業務を実例として説明して下さい。」
どうお答えされますか？

総監・青本概論(25)

[ 技術士 ]

■社会環境管理
　社会環境管理の目的は、組織やプロジェクトの生産活動が外部環境に対して与える負荷を低減することにある。

　近年では、組織活動による社会システムへの環境影響が注目されており、組織に課せられている環境面での責務がより一層大きくなりつつある。また、生産活動を行う以上、外部環境に対して全く影響を与えないことは不可能であるため、影響の低減のために何らかの基準を設け、その遵守を通じて負荷の低減を目指す必要がある。基準には、直接的に社会が組織に要求する基準と、組織が自発的に自らに課す基準とがあり、どちらも社会の一員である組織が社会に対して果たす役割と言える。

　例えば、環境関連の法律や制度などは直接的な義務である。
　また、組織内に社会環境管理のためのシステムを構築することや手法を導入することは、社会からの暗黙の要求であり、自発的に組織が取り組むべき姿勢でもある。

社会環境管理は、外部環境に対する負荷低減なんですねぇ。
そして、それは基準に基づくのですね。
その方法は、社会からの要請に基づく基準と自発的な基準と二つあると言ってますねぇ。

組織内で社会環境管理活動を実践する際の一つの方策として、内部の生産活動を外部の経済システムの一部として考えることが挙げられる。
　組織の生産活動の多くの要素は経済に依存しているため、外部の経済システムの中に自らの生産活動を一体化して捉えることによって、組織の自由度を大きく制限することなく社会環境管理を実施することができる。

　例えば、環境を利用する場合は、それに伴って環境に与える負荷分の出費を行うとして費用に換算するという考え方がある。社会環境をより多く利用する組織やプロジェクトでは、より多くの費用を出費することによって社会環境を利用することになる。
　そのため、社会環境を利用水準を下げるか、他の支出を抑制することにより社会環境を利用するための費用を捻出するかといった、組織としての総合的判断が求められることになる。
　このようにして、経済システムの中で考えることによって、組織やプロジェクトとしての自由度を保ったまま、社会環境管理を行うことが可能となる。

内部の生産活動を外部の経済システムの一部として考える方法で制御しようという考え方ですね。
でも、「経済」と言われると、経済性管理の範囲のような気がしませんか？

そうなんですねぇ。青本のカテゴリー分類は、きちんとした線引きができていません。
非常に曖昧な分類になっています。安全管理などの考え方も、他の分野と重複したりしていますね。
だから、「経済性管理」と「安全管理」を青本の二本柱と表現したのです。

総合技術監理を行う技術者には、組織に社会環境管理活動として要求されていることを認識し、それを実現する実践手段を理解する必要がある。加えて、法や制度による規定を十分に理解し適切な対応を行える技術を身につける必要がある。また、経済性の観点などから組織活動が社会環境に与える影響を検討し、必要な対策を判断できる能力が要求される。

社会環境管理のための活動とその手段。
法律や制度の下で、影響検討と対策判断を行う能力。こういった内容が総監技術者には求められているのですね。

以下に、社会環境管理の内容を概説している。
まず、近年の社会動向を踏まえ、組織に要求される環境配慮への取り組みについてその方向性を示している。組織の業績や社会貢献と並び、環境配慮型の活動であるか否かも組織の価値を決める重要な要素となりつつある。

　次に、組織が遵守すべき環境関連の法律・制度について示している。例えば、企業などの組織における生産活動に伴って廃棄物が産み出されるが、産業廃棄物の管理は組織としての重要な責務であり、社会環境への負荷を低減するための保管・処分を組織的に行う必要がある。

　そして、環境評価の意義や役割を、環境問題と環境対策の中で位置づけると共に、それに関連する様々な分野での共通の課題を述べる。また、環境の価値づけに関する重要な技術として、具体的に環境への影響価値を評価する手法を示す。
　次に、ある事業などの環境への影響を予測する環境アセスメントに関する技術として、影響の予測方法について示していく。

　最後に、組織における環境管理活動について、具体例を示す。今日の社会では、環境問題に関して企業などの組織が果たす役割は非常に大きく、その責任のあり方も変化してきている。組織自らが環境管理システムを運営し、組織活動における環境アカウンタビリティ、つまり説明の義務・報告責任を果たすことは重要な責務である。

環境配慮の方針を示し、配慮すべき法律・制度の理解を求めています。
産業廃棄物は特に重要な要素となります。
環境評価を理解し、影響価値評価手法について説明を行う。
環境アセスメントと環境アカウンタビリティについて言及すると言っています。
組織のコントロールは専らＱＣＤを中心に行ってきましたが、それだけでは組織は評価されない時代となってきました。
そのために社会環境管理という分野をわざわざ立てたのですね。

これまで、第1章を精読し、その後、経済性管理〜社会環境管理まで概説部分を眺めてきました。
これで青本の全容は掴めたはずです。今後は各章を逐次眺めていく作業になります。

しかし、これまでの内容を常に頭において、今後の作業を行っていかなければなりません。
大きな木の幹に枝や葉を付けていくようにです。
今後どのようにして進めていくか、ヤマトも考え中です。
但し、青本の初版はH13.6で、第2版はH16.1です。インターバルは2年7月。そうなると第3版の予定は、H18.8です。
しかし、まだそのような情報はありません。そうは言ってもそろそろ改訂が行われても不思議ではありません。
初版から第2版への改訂は、どちらかと言えばマイナー・チェンジだったと言えるでしょう。
初版から現時点までに5年4月も経過していることを考慮すれば、次回の改訂はメジャー・チェンジとなる公算が大と言えるのではないでしょうか？

来年、総監試験の勉強はPMBOKを読みあさっているかもしれませんね。

総監・青本概論(26)

[ 技術士 ]

ヤマトです。悩んでいました。
青本の第１章をじっくり眺め、そして、各章の冒頭部を眺めた訳ですが、これから各章を順追ってゆっくり眺めるのはナンセンスです。
そこで少々乱暴かもしれませんが、青本１冊をバッサリ切り捨てるような見方をしてみようと思います。

　青本と呼ばれる「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第２版)」(平成１６年１月)は、全部で７章から成構成されています。

　総合技術監理部門の試験は、「総監リテラシー」の確認試験とも言われます。これは、他の２０部門の技術士試験が専門性の高い試験であるのに比べ、総合技術監理部門はそれら２０部門を総括する役割を担っていることに起因しています。各分野の専門用語はそれぞれに深い意味を持っていますが、それらは一般性を有しないという弱点を持っています。このため、総監用語でそれらを包含してしまおうという考えが読みとれるのです。したがって、青本では総監用語の意味や使い方、或いは、総監用語の連携性などの、所謂「総監リテラシー」、則ち読み書き能力を勉強して下さいという意味から「技術体系」と銘打っているのだと理解できます。とすると、読み書きを教わる以上、総監技術に対して重要語であればあるほど紙数は増加するはずです。

　まず、青本の総頁数は参考文献頁を除けば全部で２１３頁です。その内訳は、第１章１９頁、第２章４５頁、第３章２４頁、第４章３６頁、第５章４２頁、第６章３７頁、第７章１０頁となっています。

　各章の中で、第２章に最も多くの紙数を割いていることが分かります。次は、第５章です。つまり、第１章を青本の骨格として重視したが、これを除外すると第２章(経済性管理)と第５章(安全管理)は、各論の中では最も重要な部分と見ることができます。既述の頁数を割合で表現してみると、第２章(経済性管理)が２１％で第５章(安全管理)が２０％と二つの章を合わせると、実に全体の４０％を超えており、第１章を除いた各論だけの割合で考えると、二つの章だけで４５％にも及ぶことになるのです。経済性管理と安全管理が青本の二本柱と言われることが良くお分かりいただけると思う事実です。

　各章の冒頭にはキーワードと称して重要語が列記されています。これらを章毎に計数してみると、第１章３６語、第２章１３１語、第３章７１語、第４章７５語、第５章７７語、第６章９１語、第７章１４語となり、総計すると実に４９５語にも及びます。
　これらを見てみると、やはり頁数の多い第２章に含まれる重要語の数は他の章を圧倒しています。次は、二本柱の第５章(安全管理)ではなく第６章(社会環境管理)となっています。第６章は、紙数の割に重要語を多く含んでいる実態が明らかとなります。

　これをさらに、頁毎の重要語出現数で表現してみます。つまり、各章の重要語数を各章の頁数で除してみます。
　すると、第１章1.89語/頁、第２章2.91語/頁、第３章2.96語/頁、第４章2.08語/頁、第５章1.83語/頁、第６章2.46語/頁、第７章1.40語/頁となります。全体の平均は2.32語/頁です。

　この結果を見ると、１頁当たりの重要語の出現頻度が高いのは第２章(経済性管理)ではなく、第３章(人的資源管理)でとなります。次は、やはり第２章(経済性管理)が続きますが、青本の二本柱である第５章は驚くことに重要語の出現頻度は平均以下でした。

　これはいったい何を意味しているのであろうか？
　青本の第１章にも記載があるが、５つの管理分野で最も体系化が進んでいるのは安全管理分野です。したがって、重要語の説明が十分に行い得た結果が紙数に現れ、同時に今回の結果に繋がったと考えるべきではないでしょうか。

　そう考えると、重要語の数が多い割に紙数の少ない章が最も勉強しにくい。つまり、理解しにくい分野だと言えるのではないでしょうか。

　則ち、第３章はなかなか手強いぞとなりそうです。

　但し、これは１語の意味についての判断ですから、ある重要語が他の重要語と関連性を持たなければ、そうした判断も可能です。しかし、リテラシーという以上は関連性が避けられないことから一概には結論できないかもしれません。

　人をどう活用するかといったことは、日常的な課題ではあっても体系的に勉強した方は希ではないかと思います。したがって、第３章(人的資源管理)を理解しにくい分野と考えるのは強ちうがった見方では無いような気がします。

　以上、概略的に青本を斜めから眺めて見ました。青本をさらに深く掘り下げることは可能ですし、違う角度からの分析も可能でしょう。しかし、ヤマトはさらに深く分析することは無意味だと申し上げます。
　それは以下の二つの理由に因ります。

　現在の青本は既に時が経過したため、総監試験で青本のキーワード以外からの出題が目立ってきた分野が現実に存在します。
　第４章(情報管理)と第６章(社会環境管理)です。

　また、現在の青本が、今後も数年継続して使用されるというならば、さらに掘り下げて真に必要なエッセンスまでたどり着く努力は価値のあるものと言えます。しかし、どうやら今年の冬あたりで青本の大転換が図られそうな気配です。したがって、今年口頭試験へ臨まれる方々には意味のある分析と考えられますが、ヤマトのように来年に再起を期さねばならない身にはあまり重要と言えません。

　以上、青本を斬ってみました。しかし、骨を断つところまでは達していません。その必要が低いことは先ほど記したとおりです。

　みなさんの中にもヤマトと同様な経験をお持ちの方がいらっしゃると思います。
つまり、いきなり青本を読み始めて返り討ちにあった経験です。
何を書いてあるのかサッパリ分からないという経験です。
　仮に青本が改訂されて、内容が大幅に変更されたとしても、まずは全体を眺めた後に、理解するための戦略を立てるべきであることを申し上げて、本日を終わりたいと思います。

今回はヒントの提供といった程度にご理解下さい。

総監・青本概論(27)

[ 技術士 ]

ヤマトです。
青本の理解のため、今後どのように展開すべきかを考えてましたぁ！
というのはウソです！
青本の各章にはキーワード一覧が冒頭にあることはご存じだと思います。
また、本文中の重要語にはアンダーラインが添えられていることもご存じだと思います。
この二つは当然関連性があることもみなさんご承知なさっていらっしゃると思います。
しかし、青本は読んで理解するのが精一杯という方が大半なのではないかと思います。
ヤマトなんかは何度読んでも十分理解できませんけど。。。

そこで、今回から各章の単元毎にキーワードを抽出してみようと思います。
なお、キーワード一覧には記載が無いものの、アンダーラインが付された用語は「緑色」で、キーワード一覧にも無く、アンダーラインも付されていないけど、ヤマトが重要だと思った用語は「青色」で表示することにします。

では、早速

第１章総合技術監理の要求内容と技術体系
からスタートしましょう

1.1　総合技術監理の要求される機能
総合技術監理
経済性管理
人的資源管理
情報管理
安全管理
社会環境管理
社会的規範
国際的ルール
国際的視点
プロジェクト
技術者倫理
技術士倫理要綱
国際規格
総合的品質管理
管理会計
意思決定論
安全管理
リスクマネジメント
総合管理技術

1.1.1　技術士法
技術士法
総合技術監理

1.1.2　技術者継続教育
技術士法
継続教育CPD
総合技術監理

1.1.3　技術者倫理
国際的視点
技術士法
技術士倫理要綱
総合技術監理
プロフェッショナル
技術者倫理

最初ですから、この程度にしておきたいと思います。

上記で何も記載はしていませんが、各キーワードの意味を理解し、説明ができることは当然のことですね

もちろんそのような方は口頭試験には行かないでしょうけど。。。

何度も繰り返しますが、第１章をバカにしないでくださいね！！！
最も重要な箇所ですから。
それが理解できない方は合格が覚束ないとお考え下さい！！！

ではまた。^^)／~

総監・青本概論(28)

[ 技術士 ]

ヤマトです。
単元単位のキーワード整理はなかなか一気に進められないため、わずかずつのアップにしかなりませんが、どうかご理解下さい。
さて、今日は第１章の続きです。

1.2　総合技術監理の全体構成に関する基本方針
総合技術監理
経済性管理
安全管理
社会環境管理
人的資源管理
情報管理
国際規格

1.3　総合技術監理における総合管理技術
総合技術監理
経済性管理
人的資源管理
情報管理
安全管理
社会環境管理
総合管理技術
総合的品質管理
管理会計
意思決定論
リスクマネジメント
プロジェクト

1.3.1　総合管理技術としての総合的品質管理
総合的品質管理
品質第一
プロセス重視
事実に基づく
人間性尊重

1.3.2　総合管理技術としての管理会計
PDCAサイクル
管理会計
プロジェクト
会計期間
会計実態
情報の時間的制約
客観性と目的適合性
割引現在価値DCF

1.3.3　総合管理技術としての意思決定論
情報の収集
代替案の設計
選択
再検討
確定条件下の意思決定
リスク条件下の意思決定
不確実条件下の意思決定
効用
最適決定
満足決定

1.3.4　総合管理技術としてのリスクマネジメント
リスクマネジメント
総合管理技術
経済性管理
確率的思考
トレードオフ型意思決定

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

明日は大阪で技術講習会があって参加せざるをえないため、ブログの更新は難しいかもしれません。

今回は以上です。
ではまた。^^)／~

総監・青本概論(29)

[ 技術士 ]

ヤマトです。
大阪へ行く前に時間が作れたのでブログの更新をしておきます。
前回の続き第１章のキーワードです。

1.4　問題解決法
総合技術監理
総合管理技術
リスクマネジメント
問題解決法
ブレイン・ストーミング法
集団情報構造化法
特性要因図
過程決定計画図PDPC
ワークショップ

1.5　PDCAとスパイラルアップ
PDCAサイクル
スパイラルアップ

1.6　プロジェクトマネジメント
プロジェクト
プロジェクトマネジメント
開始フェーズ
企画フェーズ
実行フェーズ
終結フェーズ
WBSPMBOK
人的資源管理

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

用語の意味を確認すると共に、単元タイトルをキーワードで説明する練習を重ねていけば、口頭試験は怖くありません！

では行ってきま〜す^^)／~

総監・青本概論(30)

[ 技術士 ]

ヤマトです。
ついに第２章突入！です。
第１章をご覧いただいてお分かりになったと思いますが、章の概説においてキーワードが山のように出てきます。
そして、それらを逐次解説のスタイルで詳細を説明するという形を青本はとっています。
ＷＢＳの概念がここでも活かされているのですね
さぁ、第２章に入っていきましょう♪

2　経済性管理
生産の4M
QCD
生産性
トレードオフ
品質管理
原価管理
設備投資
生産性
事業企画
事業計画
フィージビリティ・スタディ
生産計画
施工計画
工事計画
品質管理
品質計画
品質保証
品質改善
製造物責任法
工程管理
設備管理

2.1　事業企画と事業計画
事業企画
フィージビリティ・スタディ
事業計画
生産計画
需要予測量
総合生産計画
基準生産計画
施工計画
工事計画

2.1.1　フィージビリティ・スタディ
フィージビリティ・スタディ
事業内容の具体化
予備的調査と需要予測
予備的な設計・試作
事業の収支予測と資金調達
事業企画

2.1.2　総合生産計画
総合生産計画
生産計画
大日程計画
日程計画
需要予測量
生産能力調整
需要平滑化
モデル
線形計画法

2.1.3　基準生産計画と資材所用量計画
基準生産計画
総合生産計画
生産計画
資材所要量計画MRP
リードタイム
統合業務システムERP
ＣＡＬＳ

2.1.4　施工計画・工事計画
事業計画
施工計画
工事計画

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

まだ筆記試験の合否発表前ですから、なかなか本気モードのスィッチがＯＮにならないでしょうが、上記に掲載したキーワードを眺めて「へぇ〜？」なんて言わないで、意味はきちんと理解できていますか？タイトルに対してその用語を使った説明ができますか？
ちゃ〜ぁんと自問自答をしてみましょうね
あまりにもボリュームの多い第２章は、将来の改訂において分解・再構築される可能性が高いでしょうね
と、いうよりも時系列にテーマが並んでいないため、技術体系とは書いてありますが使えない体系ですね。
総監技術体系の集合を示しているだけにしか過ぎず、使ってもらおうという意思が見えません。
書いた人の悩みが伝わってくるようなものにしかなっていないというのが正直なところではないでしょうか？

ところで、来週末ぐらいからみなさんソワソワし始めるんでしょうねぇ。。。

結果に自信のある方は一日も早い口頭試験対策をお勧めしますよぉ〜！

ではまた^^)／~

総監・青本概論(31)

[ 技術士 ]

ヤマトです。
昨日は講座講師から広くブログを紹介されてしまい、正直焦っています。
もっとも自らの忘却曲線対策的な意味合いが強いですから、今までどおり肩の力を抜いてやっていきます。
さて、今回も第２章です。

2.2　品質管理
品質管理
品質方針
品質管理システム
品質計画
品質保証
品質改善
設計品質
製造品質
製品品質
QCサークル
全社的品質管理TQM
顧客満足CS
リサイクル
製造物責任PL
製品安全

2.2.1　全社的品質管理
品質管理
TQM
QCサークル
ＱＣ的問題解決法
ＱＣストーリー
2.2.2　品質計画
品質計画
品質管理
品質方針
品質管理システム

2.2.3　品質管理(QC)の実践
SQC
TQC
TQM
ＱＣ７つ道具
新ＱＣ７つ道具
品質管理
QCサークル
ＱＣ的問題解決法
品質管理システム
５Ｓ
３ム
ホウ・レン・ソウ

2.2.4　QC7つ道具と新QC7つ道具
ＱＣ７つ道具
新ＱＣ７つ道具
品質管理
アロー・ダイアグラム
日程計画

2.2.5　品質保証
品質保証
CS
リサイクル
ビフォアサービス
アフターサービス
設計品質
製品品質
３つの品質保証方法

2.2.6　品質改善
品質改善
品質管理
品質不良
設計品質
製造品質
製品品質
品質管理システム
工程管理
統計的方法が効果的な３つの目的

2.2.7　製造物責任と消費者保護
製造物責任PL
消費者保護
製造物責任法PL法
製品安全
コンシューマリズム
消費生活用製品安全法
ＳＧマーク
ＰＳマーク

2.2.8　製品安全
製品安全
製造物責任
リスク
被害規模
発生確率
作業標準
工程管理
危機管理
品質保証
PL法
消費生活用製品安全法
消費者保護
製品安全確保の3つの段階

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

改めて青本からキーワードを抜き出す作業をしてみて思うことは、如何に上辺だけの読み方になっていたかと言うことです。

これではたとえ資格取得に成功したとしても、実際に総監としての責務が果たせるとはとても思えません。
したがって、総監資格の取得可否を問わず、継続して日常の業務に埋設できるまで徹底的にインプリンティングして自らのスキルの基礎にしたいと思います。
そのためにはＰＤＣＡサイクルを回すことが大切なのですね。
ここで、少し青本から離れますが、
と、言うよりも青本に記載されている内容に反することを書きます。
と言う方が正確かもしれません。


これまで、組織は人を資源の一つと考えていました。
しかし、知的生産労働者は生産手段、つまりノウハウを自ら保有しているため、組織に拘束される必要がなくなってきています。

また、組織の存続は、今後これまで以上にその寿命が短くなっていくと予想されています。
ミッションがあるから組織は意味を持ち、そのミッションが終われば組織も終わると考えられています。

即ち、組織が人を選ぶのではなく、人が組織を選ぶ時代になりつつあり、この傾向は加速度的に拡大していくことが予想されます。

そして、資格の有無だけが技術者の価値を決定するのではなく、むしろ真のスキルこそが評価尺度になるであろうことも容易に予測がつきます。

つまり、資格を取得したら終わりという技術者は、今後どんどん淘汰されることになると考えて間違いないでしょう。

総監とてその例外ではありません！

真の総監スキルを身につけて、科学技術の大いなるスパイラルアップに貢献したいものです。

是非、みなさん頑張りましょう♪

総監・青本概論(32)

[ 技術士 ]

ヤマトです。
今回も第２章の続きです。

2.3　工程管理
事業計画
工程管理
製造品質
生産計画
作業標準
標準時間
原価計算
施工管理
工事管理
進捗管理
手順計画
負荷計画
日程計画
進行管理
かんばん方式
ＪＩＴ生産方式
サプライチェーンマネジメントSCM

2.3.1　手順計画
手順計画
負荷計画
日程計画
作業標準
標準時間
生産の4M
工程編成

2.3.2　負荷計画
負荷計画
山積み・山くずし法
PERT
リードタイム
労働時間基準
機械運転時間基準

2.3.3　日程計画
日程計画
大日程計画
中日程計画
小日程計画
生産計画
総合生産計画
スケジューリング
PERT
ガント・チャート
日程展開方式
作業順序付け方式

2.3.4　進行管理
日程計画
中日程計画
進行管理
進捗管理
作業手配
実績管理
作業能率
進度管理
余力管理
現品管理
POPシステム
情報処理
品質管理
生産計画

2.3.5　JIT生産方式
JIT生産方式
プッシュ型生産方式
プル型生産方式
かんばん方式
POPシステム

2.3.6　サプライチェーンマネジメント
サプライチェーンマネジメントSCM
JIT生産方式
情報ネットワーク
生産計画
顧客満足
モデル
オペレーションズ・リサーチ
制約条件の理論TOC
プッシュ型生産方式
プル型生産方式
統合業務システム

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

第２章は以前も総括的分析でコメントしたとおり全体の中でも最もウェイトの大きな部分です。

したがって、キーワード自体の数も半端でないため、青本各頁に記載されたアンダーラインのキーワードが一覧に存在するかどうかを調べるのですが、見落としがあるかもしれません。

その場合は、どうかご容赦の程お願いいたします。

さて、九州人さんが最近「総監」に関するコメントをブログへアップされ始めました。

ヤマトの手抜きブログと異なり、

即、経験論文に応用できそうな内容の記述をされています。
特に、今は第１章の内容と経験とを織り交ぜた解説になっています。

口頭試験対策にも大変役に立つと思います。
是非、一度読んでみてください。

総監・青本概論(33)

[ 技術士 ]

ヤマトです。

前提条件：一度以上青本を読まれた方を対象にしています。
制約条件：口頭試験対策として、総監スキルを速く筆記試験当時のレベルにまで復元することが第一義的目標です。

さて、ボリュームたっぷりの第２章はまだまだ続きます。頑張っていきましょう

2.4　原価管理(コスト管理)
生産の４M
原価管理(コスト管理)
原価低減
原価管理
事業計画
工程管理
設備管理
原価計算
活動基準原価計算ＡＢＣ
原価企画
設備計画
工事計画
意思決定
キャッシュフロー
経済性工学ＥＥ
設備投資
価値工学ＶＥ
財務会計
財務諸表
企業会計原則

2.4.1　原価計算と標準原価
原価計算
原価計算の３つのステップ
実際と予定
財務諸表
事業計画
製品原価
原価管理
原価低減
標準原価

2.4.2　活動基準原価計算
活動基準原価計算ＡＢＣ
原価低減
製品原価
原価計算

2.4.3　原価企画
事業企画
リサイクル
原価計算
原価管理
原価低減
目標原価
原価企画
原価企画の７プロセス
価値工学

2.4.4　経済性工学と価値工学
経済性工学
意思決定
キャッシュフロー
設備計画
設備投資
工事計画
資金回収期間
価値工学VE
ＶＥ５つの要求活動項目
リサイクル
価値分析ＶＡ

2.4.5　財務会計と財務諸表
原価計算
財務会計
財務諸表
賃借対照表Ｂ／Ｓ
損益計算書Ｐ／Ｌ
企業会計原則
設備管理
減価償却
キャッシュフロー
企業会計８原則

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

少しひねりを加えているのがお分かり頂けると思います。
どうですかぁ。青本を確認のためにめくりたくなってきませんかぁ？？？大丈夫ですかぁ。。。きちんと理解できていますかぁ。。。
筆記試験の合否発表があってから頑張ると言っても、焦るだけで本質的な勉強はなかなかできませんよぉ。。。
もっとも本質的な勉強をしなくても合格はできるでしょうが、それだけで終わってしまいます。
それで良いとおっしゃる方は、このブログは必要ありません！！！
ヤマトがこの『総監・青本概論』をブログへアップしているコンセプトは、「使える総監技術」を目指しているからです。
この点をどうかご理解下さい！ではまた^^)／~

総監・青本概論(34)

[ 技術士 ]

ヤマトです。
Ｕ−２１日本代表対Ｕ−２１中国代表の試合を楽しみにしていましたが、プロ野球日本シリーズの延長により随分待たされる結果となりました。
しかし、結果は２−０で勝ち。Ｕ−２１中国代表は世界的に見てもかなり強力なチームですから、今年の夏にアウェイで行われた試合でも２−０で勝っていますから、日本代表もかなり力をつけてきたということではないでしょうか？
結果がどうこうというよりも、フル代表より積極的で失敗を恐れぬチャレンジ精神にあふれたプレーが目を引きました。
但し、体力勝負のところがありますから、９０分保つかどうかが心配です。
しかし、本田の攻守両面の飽くなき闘争心、梶山のこれまた攻守両面に亘る献身的なプレー、さらには青山の危機管理能力とプレーの確実さetc他にも傑出したタレントが山のようにいます。
早く彼等にフル代表のユニフォームを着せてみたいと思うのはヤマトだけでしょうか？
おっと。総監ブログのつもりがついつい。

前提条件：一度以上青本を読まれた方を対象にしています。
制約条件：口頭試験対策として、総監スキルを速く筆記試験当時のレベルにまで復元することが第一義的目標です。

2.5　設備管理
設備管理
生産性
設備の管理特性
設備の信頼性
設備の保全性
設備の経済性
設備計画
設備保全
事後保全
予防保全
改良保全
高信頼性設計
保全予防
TPM
小集団活動

2.5.1　設備計画
設備計画
設備投資
事業計画
経済性分析
リスク
福利厚生
環境保全
資金回収期間
財務会計
経済性工学
設備投資目的の４分類

2.5.2　設備保全
設備保全
生産性
設備計画
事後保全
予防保全
劣化測定
改良保全
保全予防MP
設備の保全性
小停止問題

2.5.3　ＴＰＭ
ＴＰＭ
３つの活動行動軸
重複小集団活動
小集団活動
意思決定
職務設計
保全予防
改良保全
劣化防止
劣化測定
劣化回復
自主保全

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

今回は設備管理がテーマでした。

建設部門ではアセットマネジメントや超寿命化の話題とリンクする話題ではないでしょうか。

今年の建設部門ではここに記載されている内容をリメイクして書きましたが、２０部門の技術士を総括する総合技術監理部門ですから、あらゆる部門への応用が可能な内容が青本には詰まっています。
勉強して損になることは決してありません。

使える総監技術を目指すヤマトとしては、まだ材料を収集・分析中ですが、ＱＣ７つ道具の使い方をブログへ連載したいと考えています。

もちろんまだまだ随分先の事にはなりますが。。。

今回はここまでです^^)／~

総監・青本概論(35)

[ 技術士 ]

ヤマトです。

前提条件：一度以上青本を読まれた方を対象にしています。
制約条件：口頭試験対策として、総監スキルを速く筆記試験当時のレベルにまで復元することが第一義的目標です。

ということで、そろそろエンジンをかけて突っ走らないと口頭試験対策の方々には間に合わなくなります。

2.6　計画・管理の数理的手法
オペレーションズ・リサーチＯＲ
事業計画
生産計画
工程管理
意思決定
モデル
数理計画法
スケジューリング
ＰＥＲＴ
ＣＰＭ
日程計画
アロー・ダイアグラム
シミュレーション
最適化手法
線形計画法
数理計画法
階層化意思決定法ＡＨＰ

2.6.1　ＰＥＲＴとＣＰＭ
ＰＥＲＴ
ＣＰＭ
スケジューリング
日程計画
小日程計画
ガント・チャート
アロー・ダイアグラム
モデル
手順計画
クリティカル・パス
進捗管理
アルゴリズム

2.6.2　シミュレーション
シミュレーション
モデル
数理計画法
離散型シミュレーション
連続型シミュレーション
シミュレータ
意思決定

2.6.3　最適化手法
最適化手法
数理計画法
オペレーションズ・リサーチ
生産計画
多目的最適化
パレート最適
意思決定

2.6.4　階層化意思決定法
階層化意思決定法AHP
数理計画法
意思決定
モデル

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

今回で第２章が終了です。
キーワードだけでも凄い量がありました。

特に、今回の部分はいわゆるシミュレーションでした。
ヤマトの最も好きな分野です

青本ではシミュレーションの種類や特徴程度しか掲載されていません。
これだけで理解し覚えろと言われてもできる訳ありませんよねぇ。

総監は概念だけ捉まえてさえいれば実務ができなくてもＯＫというような雰囲気がありますが、実務が分からないのにプロジェクト管理が行えるか？
そんなはずは絶対にありません。
ですから、キーワードを中心とした青本の勉強が終わった段階で、個別の技術を少し詳細に眺めていこうと考えています。

では、次回から第３章に突入です。

総監・青本概論(36)

[ 技術士 ]

ヤマトです。今回から第３章に入ります。残された時間がわずかになってきましたから、チェンジ・オブ・ペースで参ります。
前提条件：一度以上青本を読まれた方を対象にしています。
制約条件：口頭試験対策として、総監スキルを速く筆記試験当時のレベルにまで復元することが第一義的目標です。

3　人的資源管理
労務管理
人の行動モデル
組織形態
組織文化
リーダーシップ
モチベーション
労働関係法
労働時間管理
賃金管理
労使関係管理
人的資源計画
職務分析
職務設計
プロジェクト管理
人事考課

3.1　人の行動と組織
モデル
人の行動モデル
科学的管理法
行動科学的アプローチ
インセンティブ
組織形態
職能別組織
事業部制組織
マトリックス組織
組織文化
リーダーシップ
PM理論

3.1.1　人の行動モデルとインセンティブ
人の行動モデル
マグレガー
X理論
Y理論
科学的管理法
行動科学的アプローチ
インセンティブ
重要な５つのインセンティブ

3.1.2　組織形態と組織文化
組織形態
職能別組織
事業部制組織
マトリックス組織
組織文化
意思決定
代表的な４つの組織文化タイプ

3.1.3　リーダーシップ
リーダーシップ
PM理論
６つのリーダーシップ機能

3.2　労働関係法と労務管理
モチベーション
労務管理
福利厚生
労働関係法
労働権
団結権
労働安全衛生管理
労働時間管理
賃金管理
労使関係管理
労働基準法
労働時間制度
フレックス・タイム制度
変形労働時間制度
みなし労働時間制度
裁量労働制度
総額管理
個別賃金管理
団体交渉権
団体行動権
企業別組合
ユニオンショップ制
労働協約

3.2.1　労働関係法の体系と就業規則
労働関係法
労働権
団結権
雇用管理
労働基準法
労働安全衛生法
労働災害
労働組合法
労働関係調整法
就業規則
労働協約

3.2.2　労働時間管理
労働時間管理
労働時間制度
労働基準法
法定労働時間
三六協定
有給休暇
育児休業制度
フレックス・タイム制度
変形労働時間制度
みなし労働時間制度
裁量労働制度

3.2.3　賃金管理
賃金管理
総額管理
個別賃金管理
労働生産性
労働基準法
割増賃金

3.2.4　労使関係管理
労使関係管理
団結権
団体交渉権
団体行動権
企業別組合
産業別組合
職能別組合
クローズドショップ制
ホワイトカラー
ブルーカラー
ユニオンショップ制
オープンショップ制
労働協約
終身雇用
３つの争議調整方法

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語
人の行動と組織及び労働関係法と労務管理の二つについて一気にまとめました。前半部分は「へぇ〜」と思って読める部分がありますが、後半の法体系辺りは「つまんないなぁ。。。」と思ってしまうのはヤマトだけでしょうか？知っておかなければならないとは思うのですが、どうもねぇ。。。とは言え、総監の守備範囲としてされている以上やむを得ません。しっかりと体系化して理解に努めましょう第３章は次回で終了の予定です。原稿づくりに励まなくては間に合わなくなりそうです

総監・青本概論(37)

[ 技術士 ]

ヤマトです。
飽きたとは言ってもやり始めたからには止めることはできません！とことん参りましょう
さて、今回は第３章の続きです。

前提条件：一度以上青本を読まれた方を対象にしています。
制約条件：口頭試験対策として、総監スキルを速く筆記試験当時のレベルにまで復元することが第一義的目標です。

3.3　人的資源計画
職務分析
職務設計
雇用管理
ブルーカラー
ホワイトカラー
作業能率
人間関係管理
公式組織
非公式組織
行動科学的アプローチ
プロジェクト管理
リーダーシップ
人的資源開発

3.3.1　職務分析と職務設計
説明責任
職務分析
職務記述書
職務明細書
職務関連記述書
雇用管理
教育訓練管理
人事考課管理
中核的職務特性

3.3.2　雇用管理
雇用管理
採用条件と選考方法
従業員の適正配置
処遇
モチベーション
従業員区分
直用
非直用
ブルーカラー
ホワイトカラー
年功序列
終身雇用
企業別組合
産業の成熟化
企業活力
空洞化

3.3.3　人間関係管理
作業能率
ホーソン実験
科学的管理法
生産性
人間関係管理
技術的組織
技術的組織
人的組織
公式組織
非公式組織
職場の行動規範
組織の力関係
職場の居心地
育成環境
行動科学的アプローチ

3.3.4　プロジェクト管理における人的資源
プロジェクト管理
職能別組織
組織の明確化
要員選定
要員育成
リーダーシップ
人的資源開発

3.4　人的資源開発
人的資源開発Human Resource Development
教育訓練管理
小集団活動
組織形態
組織文化
職務分析
人事考課管理
モチベーション
人事考課の４つのポイント
ＱＣサークル

3.4.1　人的資源開発プロセス
人的資源開発
必要性
目標
開発手法
メディア
プログラム
プロセス・プログラム評価
組織形態
組織文化
職務分析
組織開発

3.4.2　教育訓練管理
従業員に求められる４つの能力
人事考課管理
教育訓練管理
階層別教育訓練
職能別教育訓練
課題別教育訓練
教育訓練体系
教育訓練手法・技法の６例
教育訓練方法

3.4.3　人事考課管理
人事考課管理
教育訓練管理
理念２つの要点
３つの評価基準
インセンティブ
姿勢評価
業績評価
能力評価
ＯＪＴ

3.4.4　QCサークルにおける人的資源開発
ＱＣサークル
小集団活動
人的資源開発
ＺＤ運動
改善提案活動
品質管理
自己啓発
顧客満足
ＴＱＭ
ＱＣサークル活動の３つの基本理念
ＱＣサークル活動の４つの問題
モデル

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※青色表示：ヤマト推薦重要語

今回で第３章終了です。
人的資源管理とは「人の活用」ですね。
どうすれば組織として最も上手に人をリソースとして活用できるのかというテーマでした。
第２章と第３章を眺めて見て思うことは、青本はカテゴリーに縛られていて相互の連携に関する連携が不十分だと感じます。
所謂トレードオフ課題についての問題点が隠されてしまった状態になっています。
個別課題については青本がサポートしていますが、現実の課題に直面した時、果たして青本だけに頼って課題解決が可能かと考えると、不可能と結論するしか無いように感じてしまいます。
つまり、それは青本が技術体系を示す本だからということになるのでしょう。
ということは、この技術体系を勉強しただけでは総合技術監理を行うことはできないということにならないでしょうか？
ヤマトはそのとおりだと思っています。
要するに、青本を通じて様々な総監的スキルを習得し、これを使う気持ちを持たなければ全く無意味だということだと思います。

ステータスとして総監を取得する。
この資格がなければ照査技術者になれない。

などといったネガティブな発想で取得されようとする方は、真の総合技術監理は行うことができないと肝に銘じておいて頂きたいと思います。

総合技術監理資格とは、高等の専門的応用能力を複数分野に亘る総合監理という分野で発揮する科学技術者にのみ与えられる称号だと考えて頂きたいと思います。

今もどこかで情報の改竄や隠蔽が行われ、その結果顧客が大きな不利益を被る事件の種が生まれようとしているかもしれません。

総監を目指す方々には高い使命感を保持して頂き、国民から信頼と尊敬の念を持って頂ける存在になって頂きたいものです。
そうして初めて「技術士」資格が市民権を得られるのだと思うのです。

みなさん、一緒に頑張りましょう

総監・青本概論(38)

[ 技術士 ]

ヤマトです。来年度の準備を今からやっていると思うと、何だか少々秋風が身にしみるような気分ですが。。。
泣き言を言わないで頑張ってやっていきます　さて、ついに第４章へ突入です　口頭試験に備える皆さんのため、ドッド〜ン！と一気に参りますよぉ〜！しっかりついてきて下さいねぇ。
前提条件：一度以上青本を読まれた方を対象にしています。
制約条件：口頭試験対策として、総監スキルを速く筆記試験当時のレベルにまで復元することが第一義的目標です。

4　情報管理
意思決定
情報伝達
危機管理
情報システム
コンピュータウィルス
情報セキュリティ
ネットワーク社会
情報リスク

4.1　通常業務における情報管理
意思決定
情報公開
開示基準
情報システム
情報伝達
共用データベース
オープンシステム
システム統合化
総所有コストTCO
ナレッジ・マネジメント
暗黙知
形式知
知的財産権
特許権
実用新案権
意匠権
商標権
著作権
インターネット
情報ネットワーク
独占禁止法
コンプライアンス

4.1.1　組織における情報の分類
特許
意思決定
情報の３分類

4.1.2　組織における意思決定と情報
意思決定
情報システム
情報ネットワーク
データベース
データマイニング
情報公開
財務諸表
説明責任
環境アカウンタビリティ
情報セキュリティ
ＰＲ(Public Relations)
社会的信頼性
開示基準

4.1.3　情報システム
情報処理
情報システム
ＥＲＰ
財務諸表
財務会計
生産計画
ＣＡＬＳ
ＳＣＭ
共有データベース
システム統合
オープンシステム
総所有コストＴＣＯ
アウトソーシング
リスク管理
情報セキュリティ

4.1.4　ナレッジ・マネジメント
ナレッジ・マネジメント
形式知
暗黙知
ナレッジ・マネジメント構築の６つの重要な観点
個人知
組織知
埋設知

4.1.5　知的財産権
知的財産権
著作権
特許権
実用新案権
意匠権
商標権
工業所有権
先願主義
先発明主義
プロパテント化
知的創造物
営業上の標識

4.1.6　ソフトウェア特許とビジネスモデル特許
インターネット
情報ネットワーク
ソフトウェア特許
特許権
著作権
知的財産権
ビジネスモデル特許

4.1.7　独占禁止法とコンプライアンスプログラム
ライセンス
ライセンサー
ライセンシー
独占禁止法
独禁法三本柱
クロスライセンス
パテント・プール
コンプライアンス
知的財産権

4.2　緊急時の情報管理
緊急事態
緊急時情報管理の４特徴
情報収集
情報処理
情報伝達
危機広報crisis commnication
社会的信頼性

4.2.1　緊急時特徴と情報収集
緊急事態
情報収集
緊急事態の早期発見
情報内容の整理
情報の収集方法
自然災害
情報リスク

4.2.2　緊急時の情報処理と情報伝達
情報収集
情報処理
緊急時情報処理８つの留意事項
情報伝達
意思決定

4.2.3　緊急時の広報
情報伝達
危機広報
社会的信頼性
説明責任
情報公開
自然災害
緊急時広報の２つの目的

4.3　ネットワーク社会における情報管理
情報ネットワーク
インターネット
ネットワーク社会

4.3.1　ネットワーク社会の特徴
ネットワーク社会
高度情報通信ネットワーク社会
ネットワーク社会の９つの特徴
ネットワーク社会における７つの留意事項
知的財産権
ネチケット

4.3.2　ネットワーク社会における不正と関連法規
ネットワーク社会
著作権の不正使用
ライセンス
通信内容の保護・規制
インターネット
名誉や信用の保護
情報ネットワーク
個人情報保護法
不正アクセス
不正アクセス禁止法
迷惑メール
スパムメール
迷惑メール防止法
電子メール

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語
そうなんです。　この第４章も２回で終わらせちゃおう。そういう魂胆なんです。特に、この第４章は勉強なさったことのある方は良〜くお分かりだと思いますが、日進月歩の分野です。今年の択一問題でも「フィッシング」なぁんていう用語が出題されたり。。。したがって、第４章は青本だけでは全く勉強が不足していまいます。とは言っても、青本に記載されたことも知らないようでは話になりませんよね？しかも、口頭試験では個別用語の説明も求められれば、俯瞰と総合的視点からのコメントも求められます。だから、早めの勉強再開が不幸な１０％から逃れる唯一の方法なんです。こちらも頑張ってネタ作りに励みます

総監・青本概論(39)

[ 技術士 ]

ヤマトです。今日で第４章終了の予定です。メチャクチャ　スピード・アップです。

前提条件：一度以上青本を読まれた方を対象にしています。
制約条件：口頭試験対策として、総監スキルを速く筆記試験当時のレベルにまで復元することが第一義的目標です。

なお、キーワードは単に意味を確認するだけではなく、どのような用語が頻繁に出てくるのか。
即ち、各分野ごとに超重要語が必ず存在するはずで、それをキーインデックスとして論旨展開が可能かどうかをご自身で確認してみてください。それができなければ、青本が十分理解できていないか、もしくは体系的に身についていないとご判断下さい。そこまで行かなければ口頭試験突破は丁半博打的になる可能性が高いです。
さぁ、第４章の残りをアップします。

4.4　情報ネットワーク
情報ネットワーク
情報収集
インターネット
ＷＷＷ
電子メール
情報処理
自律分散システム
イントラネット
エクストラネット
ＬＡＮ
ＷＡＮ
ネットバンク
電子商取引

4.4.1　集中処理と分散処理
情報ネットワーク
インターネット
自律分散システム
情報処理
リスク

4.4.2　情報ネットワークの形態分類
情報ネットワーク
インターネット
イントラネット
エクストラネット
ＬＡＮ
ＷＡＮ
ネットワーク社会
ＴＣＰ／ＩＰ
情報セキュリティ
クライアント・サーバ型
ピア・トゥ・ピア型

4.4.3　インターネットの利用
インターネット
ＷＷＷ
電子メール
電子商取引
ＨＴＭＬ
ＨＴＴＰ
通信プロトコル
サイト
ＢｔｏＣ
ＢｔｏＢ
電子認証
インターネットショップ
ネットバンク
電子マネー
情報セキュリティ
モバイルコンピューティング
情報ネットワーク
ユビキタスネットワーク
ＶｏＩＰ
オープンソース・ソフトウェア
オープンソース・ソフトウェアの６つの利用許諾
デファクト・スタンダード
デジュール・スタンダード
デジタルデバイド
デジタルオポチュニティ
ウェブアクセシビリティ

4.5　情報セキュリティ
ホームページ
情報セキュリティ
ネットワーク社会
セキュリティポリシー
情報リスク
インターネット

4.5.1　セキュリティポリシー
セキュリティポリシー
情報セキュリティ
セキュリティポリシー作成時の３つの留意点

4.5.2　情報リスク
情報リスク
リスク
インターネット
ホームページ

4.5.3　人為的な情報リスク
情報リスク
自然災害
ホームページ
リスク
インターネット
コンピュータウィルス
電子メール
メール爆弾
迷惑メール
スパムメール
情報漏洩
不正アクセス

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

第４章の後半部というのはシステム・エンジニアを対象にしているのかと思えるような内容になっています。
コンピュータ無しでは現代の業務は成り立たないと言っても過言ではありません。
しかし、コンピュータ依存症のような現代にヤマトは納得がいきません。
特に、土木の分野はそもそも経験工学的な分野です。

theory and practice
どちらを優先するかと問われれば、ヤマトはpracticeを取ります。
シミュレーションとは現場のモデル化を基本とした考え方ですが、モデル化に当たっては単純化や規格化、或いは平均化など実際の条件からは乖離する状態を対象とせざるをえなくなります。
この結果、シミュレーション結果と実際の現場が相違するケースは多々発生します。
このような点を承知しながら道具としてコンピュータを使うのならば良いのですが、ソフトウェアに用いられたモデルの概念も理解せず、しかも結果を鵜呑みにしてしまう技術者がどうも多いことに危惧の念を抱かずにはいられません。
しかし、重複しますが、青本で一つの分野として扱われている以上、無視する訳にはいきません！
しかも、この分野は進展が速いですから、日々ＩＴ関連の情報にはアンテナを高くして収集に努める必要があります。
口頭試験対策としては、個別な用語スキルに拘らず、大局的な理解を中心になさった方が良いとヤマトは思います。
いずれにしても、今回で第４章が終了です。
何とか第５章を今週中には終わりたいと考えています。
足早というよりも駆け足的になってきました。

残された時間を考慮の上、どうか頑張って下さい！

総監・青本概論(40)

[ 技術士 ]

ヤマトです。
青本の徹底分析を目指して開始した「青本概論」シリーズですが、回を重ねて40回目となりました。
こんなに続けるとは思っていなかったのですが。。。
というよりも他に変わる企画が無かったというのが正直なところです。
毎日特に考えなくてもブログ更新ができますし。。。　　ただし、ネタ作りには今も毎日追われていますけど。。。
さぁ、今回から第５章に入ります。
青本の二本柱の一つ「安全管理」です。
特に、今回の範囲は主要５分野全てに有効な考え方を含んでいますから、各自よぉくかみ砕いて自分のものにして下さいね。

前提条件：一度以上青本を読まれた方を対象にしています。
制約条件：口頭試験対策として、総監スキルを速く筆記試験当時のレベルにまで復元することが第一義的目標です。

5　安全管理
リスク管理
危機管理
労働安全衛生法
労働安全衛生マネジメントシステムOHSMS
国際規格
労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針
リスクアセスメント
リスク
社会的リスク
情報リスク
危機管理
リスク受容性
リスクコミュニケーション
労働安全衛生管理
労働安全衛生管理システム
未然防止活動
小集団活動
ヒヤリハット
システム安全工学手法
システム信頼度解析

5.1　リスク管理
リスク管理
リスク
リスク管理システム
リスク対応方針
ハザード
リスク特定
リスクアセスメント
リスク解析
リスク評価
シナリオ分析
リスク算定
弱点分析
対策効果算定
リスク保有
リスク低減
リスク回避
リスク移転
リスク対策
説明責任
リスクコミュニケーション
リスク基準
社会的受容PA
危機管理

5.1.1　リスク管理と危機管理
リスク
危機管理
リスク管理
危機
リーダーシップ

5.1.2　リスクの定義と表現(リスク図)
リスク
リスクの２性質
被害規模
発生確率
ハザード
危険要因
リスク値
社会的信頼性
リスク図
リスク低減
自然災害
リスク保有
危機管理
リスク基準
労働災害

5.1.3　リスク対応方針とリスク特定
リスク管理
リスク対応方針
リスク
リスク管理行動指針４つの事項
リスク管理基本目的
リスク特定
リスク特定７つの方法
ハザード
リスク特定の進め方４つの事例

5.1.4　リスクアセスメント
リスクアセスメント
リスク管理
リスク解析
リスク評価
シナリオ分析
リスク算定
弱点分析
対策効果算定
ハザード
リスク
被害規模
発生確率
イベントツリー分析
フォールトツリー分析
システム安全工学手法
リスク特定
最悪ケースシナリオ
リスク基準
リスク対策
リスク低減
リスクマトリクス
リスク評価フレーム

5.1.5　リスク対策
リスク対策
意思決定
リスクアセスメント
リスク
費用対効果
変更管理
リスク保有
リスク低減
リスク回避
リスク移転
リスク基準
設備投資
ヒューマンエラー
発生確率
被害規模

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

第５章は前の章のような訳にはまいりません。
少し回数を重ねてゆっくりやっていきたいと思います。
本当はネタが間に合っていないというのが正直なところです。

それはともかく、今回の部分は青本の中でも大変重要な部分であることは間違いありません。
他の部分では記述されないトレードオフの取扱が示されているからです。

H17の論文試験で出題された問題は、ここの概念を理解しておかなければなりませんでした。
それも浅い理解では到底出題者の意図する論文は書けません。

総合技術監理とは、社会に対して責任あるトレードオフ課題解決とフェーズにおける優先順位にしたがったバランス調整だと言えるのかもしれません。

この表現が適切かどうかというよりも、自らの総合技術監理像を描くことが何より大切です！

頑張っていきましょう♪

総監・青本概論(41)

[ 技術士 ]

ヤマトです。第５章に入って今回がその２回目になります。

前提条件：一度以上青本を読まれた方を対象にしています。
制約条件：口頭試験対策として、総監スキルを速く筆記試験当時のレベルにまで復元することが第一義的目標です。

5.2　労働安全衛生管理
労働安全衛生管理
労働災害
安全確認システム
フェールセーフ
ライフサイクル・アセスメント
災害統計
職業病
メンタル・ヘルス

5.2.1　労働安全衛生管理と安全管理
労働安全衛生法
労働災害
労働安全衛生管理システム
OHSAS18000シリーズ
労働基準法
労働安全衛生法６つの特徴

5.2.2　労働安全衛生管理システム
労働安全衛生管理システム
９つの手順
６つのメリット

5.2.3　労働災害と災害統計
労働災害
災害コスト
直接損費
間接損費
災害統計
年千人率
度数率
強度率

5.2.4　職業病とメンタル・ヘルス
職業病
労働安全衛生法
メンタル・ヘルス
精神的４疾病
予防３段階

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

労働安全衛生関連を中心とした内容です。
人的資源管理の内容ともラップする内容と考えられますが、安全管理として取り扱われています。
ここら辺りが青本を分かり難くしている一因ではないかと思います。
そもそもプロジェクトを５つの管理分野でクリスプに取り扱おうとすることに問題があるのだと思います。

ヤマトが青本を作るのならば、現在の第１章の内容を分割して、総合管理技術を一つの章としてまとめると思います。

総合技術監理において「意思決定」というのは大変重要な「キーワード」と言えます。

そのための調整技術が総合管理技術だと言っても過言では無いでしょう。
この部分を十分に説明した上で、パーツ技術である各管理分野との連携に関する説明を加えるべきではないかと思いますが、みなさんはいかがお考えでしょうか？

実は「My青本プロジェクト」が停滞してしまっているので、このブログを読んでくださる方々のご意見を頂こうかと思った次第です。

青本は、○○が□□なったらもっと分かり易いよとか、△△が××だから分かり難いなど、どのようなことでも結構です。
ドンドン書込をしていただけると助かります。

宜しくお願いいたします。

総監・青本概論(42)

[ 技術士 ]

ヤマトです。
間近に迫った総監の筆記合否発表。
昨日も改めて自分の成果を振り返ってみましたが、どう欲目に見ても、いや、試験官の立場で考えれば合格はさせられないなぁ。。。
と、思えて仕方ありませんでした。

しかし、そういう客観性があるからこそ、こうして青本を熟読しようという気にもなった訳ですから、決して今年の失敗がムダだとは思っていません。
ヤマトの山登りは牛歩です
こんなことを書くと、またしても○○○氏が何か言いそうですが。。。
まぁ気にせず続けて参ります。

さて、今回は第５章の３回目です。
この週末で第５章を終わりたいと思っています。
気合いを入れて参りますよぉ〜！！！

前提条件：一度以上青本を読まれた方を対象にしています。
制約条件：口頭試験対策として、総監スキルを速く筆記試験当時のレベルにまで復元することが第一義的目標です。

5.3　未然防止活動・技術
未然防止活動
定期点検活動
小集団活動
ヒヤリハット活動
機械設計原則（フェールセーフ）
システムの高信頼化
安全確認システム（インターロック）

5.3.1　定期点検活動
定期点検活動
２つの活動目的
未然防止活動
チェックリスト
ツールボックスミーティング

5.3.2　小集団活動
QCサークル
ZD運動(Zero Defects movement)･･･ 無欠点運動改善提案活動
小集団活動
８つの配慮事項
自己啓発
労働災害
１２の活動原則
ブレイン・ストーミング法
集団情報構造化法
特性要因図
チェックリスト法
パレート図法
生産性

5.3.3　ヒヤリハット活動
ヒヤリハット
ハインリッヒの法則
重要な４ポイント
３つの効果

5.3.4　機械設計原則（フェールセーフ）
災害防止の３大アプローチ
フェールセーフ
国際規格
ISO/CD12100
安全認証制度CEマーキング
安全側障害

5.3.5　システムの高信頼化
フォールトアボイダンス
フォールトトレランス
フェールソフト
フールプルーフ

5.3.6　安全確認システム（インターロック）
隔離安全
停止安全
安全立証
インターロック
インターロック２型式

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

安全に対する未然防止という視点での記述です。
総監では事態が発生してから対処するという所謂「場当たり的」な対応を戒めています。

実は、ヤマトは若かりし頃「医学」を志したことがあります。しかし、能力が不足したため断念し土木の道を歩むことにしました。ヤマトをご存じの方には想像もつかないことでしょうが。。。
まだ医学の道を諦めていなかった頃、その時に目指していたのが予防医学だったのです。罹患してからの改善・回復技術としての医学も重要ですが、そうした事態を招かない予防的活動の方がより重要だと考えていました。ですから未然防止活動という言葉には、何となく親近感を感じてしまいます。随分話がテーマから遠ざかってしまいました。

さて、この未然防止活動では、人と機械という二元論で解説が行われています。

ヤマトは何となく不自然だと感じるのですが、人の安全は「人的資源管理」で扱うべき内容と考えられないでしょうか？
特に、「小集団活動」や「ヒヤリハット活動」などはその最たるものに思えるのですが。。。
という具合に、青本の構成や内容について問題意識を持ちながら読んでいくと、ヒモ付け式な読解につながって、忘却曲線に基づく喪失度が低減できると思います。
試してみて下さい。ではまた〜^^)／~

総監・青本概論(43)

[ 技術士 ]

ヤマトです。余程暇なんだなぁ〜って思われそうですが　　ドド〜ンっと本日第２弾です。
第５章をサッサと終わらせちゃいましょうでは参ります。

前提条件：一度以上青本を読まれた方を対象にしています。
制約条件：口頭試験対策として、総監スキルを速く筆記試験当時のレベルにまで復元することが第一義的目標です。

5.4　危機管理
危機管理
危機
緊急事態
自然災害
人災
ヒューマンエラー
２つの安全思想
不測事態
不測事態６つのカテゴリー
マニュアルの３要素

5.4.1　危機管理活動のステップ
危機管理の４段階
危機管理
緊急事態
危機
不測事態
意思決定
情報処理

5.4.2　危機管理活動の基本要素
危機管理
８つの基本要素
緊急事態
危機
自然災害
人災

5.4.3　危機管理マニュアル
危機管理マニュアル
危機管理
リスク
マニュアル作成６つの注意点
緊急事態
チェックマニュアル

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

危機管理とリスク管理を青本では区別していますね。
お分かりですかぁ？
基本中の基本ですよぉ。

前回の未然防止活動でも書きましたが、総監では事後処理的な対症療法的対策や活動を戒めています。
しかし、それでもなお発生したらどうするのか？
或いは、発生が予想され、リスクを保有した場合の対応はどうするのか？

こうした切り口の内容が今回のテーマです。

重大なイベント(ここでは危機とお考え下さい。)に対するアクションを組織が起こす時に、そのトップが素知らぬ顔をしてたのでは要員のモチベーションが上がろうはずはありませんし、組織力だって発揮できる訳がありませんねぇ。

重大なイベントとは、組織自体に発生するかもしれませんが、その結果が社会一般に大きな影響を及ぼすかもしれません。

そうした影響は最小化したいですねぇ。
だから事前のシナリオを作成し、イベントに対処しなければならないと言っているのですね。
しかも、その中には広報活動も含まれるし、復旧段階に対する配慮も含まれますよと。

何か身近なイベントを想起して危機管理対策についてのシナリオを総監用語で置き換えていくと、意外と簡単に総監っぽい論調の文章が作成できます。
試してみて下さい。

何もこれは「危機管理」に限った話ではありません。
すべての単元に共通する考え方だと思います。

もっと言えば、普段の会話の中に総監用語を織り込むことによって、知らず知らずの内に総監的な発想が行えるようになるはずです。

それこそが真の総監技術者のあるべき姿ではないのでしょうか？

口頭試験においては「オレは総監技術者として社会の役に立ちたいんだ！」の思いを持って臨んで頂きたいものです。
どうか皆さん頑張って下さい！

総監・青本概論(44)　※文末必読

[ 技術士 ]

ヤマトです。今回で第５章を終わります。メチャクチャ駆け足でやってきました。
しかし、口頭試験対策に向けたインセンティブとしての役割は果たしているのでは？ないかと思いたいですが、如何でしょうか。。。
さぁ、参りましょう！

但し、今日のブログは本文よりも文末にご注目下さい！！！

前提条件：一度以上青本を読まれた方を対象にしています。
制約条件：口頭試験対策として、総監スキルを速く筆記試験当時のレベルにまで復元することが第一義的目標です。

5.5　システム安全工学
システム安全工学手法
シナリオ分析
ヒューマンエラー
システム信頼度解析
チェックリスト方式
ＦＭＥＡ
ＨＡＺＯＰ手法
イベントツリー手法
フォールトツリー手法

5.5.1　ＦＭＥＡとＨＡＺＯＰ
ハザード
ＦＭＥＡ
ＨＡＺＯＰ
帰納的解析手法
故障モード
プロセスパラメータ
ずれ

5.5.2　フォールトツリー分析
フォールトツリー分析
リスク
頂上事象
６つの分析手順
共通モード

5.5.3　イベントツリー分析
イベントツリー分析
初期事象
進展キー
発生確率
進展キー２つのポイント

5.5.4　ヒューマンエラー解析
ヒューマンエラー
トライポッド理論
ＴＨＥＲＰ
イベントツリー分析
フォールトツリー分析
ＭＯＲＴ
Ｊ−ＨＰＥＳ
ＶＴＡ
ヒューマンエラー解析の４つの手順
トライポッド理論１１分類

5.5.5　システム信頼度解析
直列システム
並列システム
システム信頼度解析
信頼度
直並列システム
並直列システム
ブリッジ構造システム
k out of nシステム

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

今回の範囲は、解析系のお話でした。
ヤマトは昔からこういう範囲の話が大好きで、分野は少し異なりますが、多変量解析にはまってしまって自らプログラムを作成したことがありました。
その時に扱ったのは、ロックフィルダムのコア材料の物理的特性と力学的特性の相関についての有効性です。
しかし、既知見以上の相関を発見することはできなくて、悔しい思いをしたことがあります。
この時のプログラムではバンドマトリクスの処理ルーチン・プログラムがなかなか難しかったことを思い出します。
と、少しマニアックな話になってしまいましたぁ

さて、「チェックリスト」は今年の総監論文のテーマでした。
「チェックリスト」はご承知のとおりＱＣ７つ道具の一つですから、経済性管理として扱われる要素だと思っていました。
ところが、安全管理の中でも取り扱いされていたのは驚きでした。

と言うことは皆さんお気づきになりませんか？
昨年度が「トレードオフ」、そして今年が「フェーズとチェックリスト」。
どちらも第１章に大変深く関与したテーマであると同時に、各管理分野でも殊更記述は無いかもしれませんが、関連づけて読む気になればあらゆるフェーズで出現している概念だと言えます。

つまり、総監論文は第１章を基本概念として概略骨子を組み立て、次に５つの管理分野の総監用語を用いた総合管理技術による課題解決を図る流れを示す論文だと言えるのです。

このことは大変重要で、口頭試験に際して作成すべき理想論文におけるチェックポイントの大きな柱になることは間違いありません！
この軸さえしっかりしておけば総監なんて何するものぞ！です。
しかし、ヤマトは失敗しましたけど。。。　　敗因は何か？
瞬間的な文章構成能力の低さと第１章の読解の甘さだと思っています。
ですから皆さんにもお勧めしています。

徹底的に第１章を読解して自分のものにして下さい。と

今回のテーマから随分と離れた話題となってしまいました。

口頭試験において、システム安全工学的な質問があるとするばらば、各手法に関する考え方と手続き。それに実体験としての手法の適用事例などでは無いでしょうか？

特に、今年の論文テーマと関連づけできる内容については整理が必要でしょう。
さぁ、これで第５章は終わりです。
目下第６章の原稿作成に追われています。
さらに、その次は何をしようかな？と模索中です。

第６章が終わる頃筆記試験の合否発表だと思います。
２０部門以上に口頭試験対策が厳しいと言われる総監です。
口頭試験対策とは無関係な話題では皆さんの欲求に応えていけないでしょうから、テーマ選定が難しいと感じているところです。
何か有益なテーマを探したいと思っています。

総監・青本概論(45)

[ 技術士 ]

ヤマトです。
あのスポーツマンの竜馬さんでさえ総監の合否発表が近づいてきたため緊張されているらしい。
昨夜少しだけSkypeでチャットした九州人さんも気になってブログ更新がままならないご様子。
また、合否発表に気を揉みながらも新たな拠点探しにお忙しいこおろぎ♪さん。
さらには、今日政治家としての第１歩を踏み出される青い炎さん。「ガチンコ技術士学園」を主宰なさる超多忙な方は、総監を受験していたことすらお忘れだったようです。

それに引き替えヤマトはな〜んにも感じていません。「不」の付く合格だって分かっているからです。
でも、今までならばそれでもドキドキしていたのですが、今年は何だか違います。
来年こそはという気持ちで一杯です！不思議ですね？だからこうしてバカみたいに毎日ブログ更新ができるのです。
さて、第５章まで終わり、いよいよ第６章です。
参りましょう〜

前提条件：一度以上青本を読まれた方を対象にしています。
制約条件：口頭試験対策として、総監スキルを速く筆記試験当時のレベルにまで復元することが第一義的目標です。

6　社会環境管理
環境管理活動
廃棄物
産業廃棄物
環境評価
環境アセスメント
影響評価
ライフサイクル・アセスメント
環境管理システム
環境アカウンタビリティ

6.1　環境と社会システム
持続可能な開発
資源生産性
環境効率
環境報告書
循環型社会
拡大生産者責任EPR
グリーン購入
循環型社会形成推進基本法
負荷低減
環境経営
環境負荷
エコファンド
持続可能な開発

6.1.1　持続可能な開発
持続可能な開発
リオ宣言２７原則
ゼロ・エミッション
廃棄物
環境基本法
環境基本計画
持続可能社会の定義
持続可能社会実現の４つの要求
環境負荷
資源再生産
環境効率
環境効率達成の３つの方策
環境報告書

6.1.2　拡大生産者責任
循環型社会
拡大生産者責任EPR
グリーン購入
リサイクル
廃棄物
循環型社会形成推進基本法
３Ｒ（Reduce、Reuse,Recycle）
拡大生産者責任の定義
拡大生産者責任主要４目標

6.1.3　環境経営
環境経営
環境保全
環境マネジメントシステム
グリーン購入
リサイクル
環境報告書
環境会計
ＥＳＣＯ事業
インセンティブ
廃棄物
環境負荷
エコファンド
グリーンインベスター

6.2　環境関連法と制度
環境保全
環境基本法
環境基本計画４つの長期目標
環境負荷
大気汚染防止法
水質汚濁防止法
循環型社会
循環型社会形成推進基本法
資源有効利用促進法
廃棄物処理法
リサイクル
産業廃棄物
産業廃棄物管理制度
グリーン購入法
グリーン購入
環境物品
化学物質審査規制法
ＰＲＴＲ法
環境汚染

6.2.1　環境基本法と循環型社会形成推進基本法
大気汚染
水質汚濁
土壌汚染
環境基本法
環境基本計画
環境保全
地球温暖化対策推進大綱
地球温暖化対策推進法
資源有効利用促進法
廃棄物処理法
リサイクル
循環型社会
拡大生産者責任
廃棄物
循環型社会形成推進基本法の５段階優先順位
個別物品に関する規制５法

6.2.2　廃棄物処理法
環境基本法
産業廃棄物
廃棄物
廃棄物処理法
一般廃棄物
特別管理一般廃棄物（代表３例）
特別管理産業廃棄物（代表４例）

6.2.3　産業廃棄物の現状と産業廃棄物管理制度(マニフェスト制度)
産業廃棄物
総排出量
産業廃棄物排出事業者上位６業種
産業廃棄物種類別上位３種類
一般廃棄物
廃棄物
汚染者負担の原則PPP
廃棄物処理法
産業廃棄物管理制度（マニフェスト制度）
マニフェスト（産業廃棄物管理票）
特別管理産業廃棄物

6.2.4　資源有効利用促進法とリサイクル関連法令
リサイクル
資源有効利用促進法
容器包装リサイクル法
家電リサイクル法
食品リサイクル法
建設資材リサイクル法
自動車リサイクル法
循環型社会形成推進基本法
廃棄物
一般廃棄物
容器包装の一般廃棄物シェア
家電リサイクル対象４品目

6.2.5　グリーン購入
グリーン購入
環境物品
グリーン購入法
環境負荷
エコマテリアル
エコマーク
グリーン購入ガイドライン
商品情報データベース
ブルーエンジェル
ＩＳＯ
エコラベル３分類

6.2.6　化学物質の管理制度
環境汚染
化学物質審査規制法
第１種特定化学物質
第２種特定化学物質
ＰＲＴＲ
廃棄物
ＰＲＴＲ法
化学物質管理指針
化学物質等安全データシートＭＳＤＳ
レスポンシブル・ケア
（社）日本科学工業協会

6.2.7　制度による環境の社会的評価
大気汚染
環境基準
ダイオキシン
環境保全
環境劣化
環境汚染
四大公害裁判
環境評価
受忍限度
環境権

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

良く考えてみれば、「不合格確実」な受験者が書くブログは大した情報が無いと誰でも思いますよねぇ。。。
でも、どんな人間の情報であろうが、使う側がどう活かすかが大切なのだと思います。
ヤマトが青本の第１章を重要視したのも、そして、５つの管理分野の冒頭部をさらに外観し、且つ各章から逐条的にキーワードをピックアップしてきたのも、すべては口頭試験へ向けた始動を促すために他なりません！

「総監・青本概論」とは、前提条件と制約条件に従ったプロジェクトだった訳です。
繰り返して書きます！
筆記試験の合否発表後から口頭試験対策を開始するのは危険です！！！
合否が分からないのに。。。と、おっしゃる方は、たとえ筆記に合格していても口頭試験で痛い思いをする可能性大です。
また、総監は青本の理解度と応用力が勝負です。
総監リテラシーと良く言われます。リテラシーとは「読み書き能力」と理解して良いでしょう。
択一試験では「読む力」が、論文試験では「書く力」がそれぞれ試されます。

口頭試験ではいったい何が求められるのでしょうか？
「アカウンタビリティ能力」が求められるのではないでしょうか？
場合によっては「コミュニケーション能力」も必要となるかもしれません。

このように筆記試験時以上の能力が求められる可能性が高いのに、筆記試験当時の能力に復元するだけで終わってしまっていては到底口頭試験突破は困難と考えるべきでしょう。
しかも、来年度は経験論文が口頭試験に回ります。
つまり、トピックスに関する論文であったり、或いは重要語の解説と留意事項の記述であったり、論文試験の様相は大きく変化しそうです。
今年は、従来型の対策で取得可能な最終年度です。
どうか一日も早く口頭試験対策に着手して下さい！
本文の説明が後回しになってしまいました。
今回から社会環境管理です。
単元二つづつ進めていかないと、筆記試験の合否発表日までに終わりません。

今回の部分は、環境の持つ属性と法律関係でした。
記憶することの多い部分ですが、繰り返し眺めて連鎖的にキーワードが引き出せるよう訓練をしてみて下さい。

ではまた〜

総監・青本概論／特記

[ 技術士 ]

ヤマトです。
この「総監・青本概論」があまりにも長くなってしまいましたので、
総監筆記試験合格発表を目前に控えたこの辺りで、少しこのブログの使用法を書いてみたいと思います。

前提条件や制約条件は毎回記述していますからお分かり頂けていると思います。

■筆記試験合格を手にした瞬間から、次のフェーズへ速やかに移行しなければなりません。
本当は、筆記試験終了時点からが正しい認識？、イヤ、受験申込した段階から？いえいえ、受験しようと決意した時からが正解なのかもしれません。

少なくとも総監部門を受験するということは、それ自体がプロジェクトな訳ですからプロジェクトである以上、目的と期日が必ず決まっています。
しかし、「時は今！」←これも本来の用法とは異質です。
まず、しなければならないことは、青本の徹底理解と論文復元です。

そんなことは分かっている！と、おっしゃる方。本当にお分かりですかぁ？

■青本の徹底理解
青本の徹底理解と言っても、今度は筆記試験の択一対策程度のレベルではダメなんですよぉ〜
ドキッ！としませんか？
口頭試験で用語の説明なんか求めても仕方がないじゃないですかぁ。。。
勿論、それが全く無いとは申しません。

実際、ヤマトは以前聞かれましたから。（スクリーニング、スコーピングって何？ってね）
でも、これは小手調べに過ぎません。
だって総監の本質は俯瞰的・総合的な課題解決・意思決定の実現でしょ？
とすれば、そんな質問ナンセンスですよね？

総合管理技術として各管理分野をどう使うのか？トレードオフ課題をどのような指標と手法で解決に導くのか？
これが本質です！

ですからキーワードの意味だけを一所懸命覚えても、そんなことは当たり前であって、それらが本当に使えるのかどうかを試験官は確かめるのが口頭試験の目的となる訳です。

そのために何をすれば良いのか？

◆青本第１章を徹底的に読み返して下さい。
◆５つの管理分野が第１章とどのような位置関係になるかを考えて下さい。
◆キーワードを連鎖的にその位置関係の中に結びつけていって下さい。

これをするために、キーワードを抽出してきた訳です。
昨日も書きましたが、総監リテラシーが駆使できなければ口頭試験の突破は見えてきません。

逆に、これさえできれば試験官からどのような質問がやってこようと全く問題にならないでしょう
お分かり頂けたでしょうか？

今までブログへアップしてきたキーワードをコピペでワード等に張り付けてストックすることによって、如何ようにでも加工は自由になります。

存分に使い尽くして下さい！

■復元論文
腕に覚えのある方は、既に復元論文は作成されていることでしょう。そして、理想論文も然りです。
ただ、そこで一つチェックして頂きたいのは、本当に総監を理解した論文になっているかどうかという点です。
そこで必要になるのが、前項で記述した第１章とその他の章の関係です。
つまり、青本の徹底理解をベースとして、改めて自らの論文を見直す作業が必要となるのです。
各管理分野に関するチェックリストを論文に記述されたと思います。

トレードオフ的なチェックリストは第１章を背景としていますから得点は高くなるでしょうが、管理分野固有の課題に対するチェックリストは得点がやや低めになる可能性があります。
こうした点に配慮して、口頭試験時をフォローしていく気持ちが必要になります。


いかがでしょうか？
単にキーワードの羅列でちっとも役に立たないなぁ〜とお思いだった方にもいくらかお役に立つ点が見えてきたでしょうか？
要するに総監の本質を理解しなければ、突破は困難だと思って下さい。
筆記試験に合格できた方ならば、まだ間に合います！
是非もう一度総監とは何たるかを自問自答してみて下さい！
これさえ理解できれば、キーワードの一つや二つ回答できないものがあっても何ら問題ありません！
絶対に合格できます！！！
頑張って下さい。

総監・青本概論(46)

[ 技術士 ]

ヤマトです。

さて今回は第６章の２回目です。余計な前置きは省略して早速参りましょう〜

前提条件：一度以上青本を読まれた方を対象にしています。
制約条件：口頭試験対策として、総監スキルを速く筆記試験当時のレベルにまで復元することが第一義的目標です。

6.3　環境経済評価
社会経済システム
環境汚染
環境基準
規制的側面
環境問題解決の３方法
環境負荷
仮想評価法
トラベルコスト法
費用便益分析
表明選好型評価
顕示選好型評価
コンジョイント分析
ヘドニック価格法

6.3.1　環境評価と市場
環境問題解決の３つの方法
環境負荷
産業廃棄物
仮想評価法ＣＶＭ
トラベルコスト法
ヘドニック価格法
支払意志額
受け入れ意志額
ライフサイクル・アセスメント
エコラベル
環境保全
環境報告書
環境マーケティング

6.3.2　環境の経済効率性
純便益最大化
直接規制
経済的規制
環境利用水準
限界便益
経済的規制の社会効率性

6.3.3　費用便益分析
費用便益分析
純便益＝便益−費用＞０
割引率

6.3.4　表明選好型評価
支払意志額ＷＴＰ
受け入れ意志額ＷＴＡ
表明選好型評価
仮想評価法ＣＶＭ
コンジョイント分析
ＣＶＭ実施手順８ステップ
情報収集
意思決定
コンジョイント分析３種類
包括的評価
属性間関係
評価ウェイト

6.3.5　顕示選好型評価
トラベルコスト法
ヘドニック価格法
顕示選好型評価
ＷＴＰ
アクセス費用
機会費用
回帰モデル
需要関数
キャピタリゼーション仮説
地価
住宅
回帰分析
大気汚染

6.4　環境アセスメント
環境アセスメント
環境影響評価法’97
第一種事業
スクリーニング
第二種事業
影響評価
環境基本法
環境基準
公定の測定手法
代替案検討
意思決定
戦略的環境アセスメント
３つのＰ

6.4.1　環境アセスメントの評価対象と手続き
環境アセスメント
環境影響評価法
第一種事業
スクリーニング
第二種事業
環境アセスメント６手順
影響評価
環境保全
フォローアップ
ダイオキシン
廃棄物

6.4.2　環境アセスメントの評価方法
環境アセスメント
大気汚染
環境基準
公定測定法
モデル
拡散モデル
水質汚濁
定量的予測と定性的予測
環境インパクト
陸上植物調査
水生植物調査
ほ乳類調査
鳥類調査
両生類・は虫類調査
昆虫類調査
魚類調査

6.4.3　代替案と社会経済評価
環境影響評価法
環境保全
環境アセスメント
影響評価
ＮＥＰＡ
NEPA代替案検討６つの規則
緩和措置
水質汚濁
大気汚染
環境負荷
社会的厚生関数

6.4.4　戦略的環境アセスメント
戦略的環境アセスメントSEA
ＳＥＡ３つのＰ
環境アセスメント
意思決定
ＳＥＡ２つの意義
代替案
ＳＥＡ３Ｐの４類型
環境影響評価法
影響評価

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

いやぁ〜。。。
やたら量が多くなってしまいましたぁ
こうして見ると結構キーワードって多いものですねぇ。。。

環境経済評価と環境アセスメント。
択一対策の時には結構時間をかけて記憶した範囲ですが、改めてキーワードを拾ってみると細かいところはかなり忘れています。

普段使う技術であれば忘却曲線に抵抗できますが、使わない技術はどうしても失う方が多くなってしまいますねぇ。
皆さんはいかがですかぁ？
しかし、これで明日第６章を終わることができます。
第７章はもちろん一日で片付けます。
あと少し頑張っていきましょう〜！

総監・青本概論(47)

[ 技術士 ]

ヤマトです。
確かにあと２日ですね。
竜馬さんの気持ちも九州人さんの気持ちも良〜く分かりますよ

資格としての総監の意味は分かっているつもりです。
だからこそ、その先が大切だとヤマトは思っています。
もちろん取らなければ始まらないとおっしゃれば、それまでですけど。。。

でも取得することだけを目的にしたくないなぁ。。。
そんな気分です。

今年の受験に当たっては●●●氏をはじめ、講座で知り合うことのできた方々から大きなインセンティブを頂きました。
そのおかげで、総監取得後の目指すべき道筋も明確に見えてきました。

その結果、今年はダメでも来年こそは！と強く思えるこの頃です。
さぁて、回顧録を書いている場合ではありません！第６章を終わらせましょう

前提条件：一度以上青本を読まれた方を対象にしています。
制約条件：口頭試験対策として、総監スキルを速く筆記試験当時のレベルにまで復元することが第一義的目標です。

6.5　ライフサイクル・アセスメント
環境評価
ライフサイクル・アセスメントＬＣＡ
環境適合設計ＤｆＥ
環境評価３方法
リサイクル
エコバランス
環境負荷
ライフサイクル７段階
ＩＳＯ
ＬＣＡ４要素

6.5.1　ライフサイクル・アセスメントの目的と調査範囲
ライフサイクル・アセスメントＬＣＡ
目的・調査範囲
ＬＣＡ３つの目的設定
ＬＣＡ結果用途４例
ＬＣＡ調査の３視点
前提条件
インベントリ分析
環境負荷
産業連関法
積み上げ法
ハイブリッド法
産業連関表
リサイクル
ＩＳＯ
連鎖
複雑性
トレードオフ

6.5.2　ライフサイクル・インベントリ分析
ライフサイクル・アセスメントＬＣＡ
ライフサイクル・インベントリ分析ＬＣＩ
ＩＳＯ
積み上げ法
環境負荷
リサイクル
環境負荷理論的３つの配分法
廃棄物
２種類のリサイクル方法
オープンループ４種類の負荷配分

6.5.3　影響評価と結果の解釈
ライフサイクル・アセスメントＬＣＡ
影響評価Impact Assessment
インベントリ分析
影響評価３要素
環境負荷
土壌汚染
水質汚濁
正規化
重み付け３方法
モデル
支払意志額
コンジョイント分析
Dose-Responseモデル
結果の解釈
感度分析
誤差分析
プロセス
環境適合設計

6.5.4　環境適合設計
環境適合設計ＤｆＥ
eco-design
環境負荷
リサイクル
拡大生産者責任
ライフサイクル・アセスメントＬＣＡ
プロセス
Eco-Design組織行動７段階
チェックリスト７項目
製品企画
環境側面
品質機能展開ＱＦＤ

6.6　組織の環境管理活動と環境アカウンタビリティ
説明責任
環境アカウンタビリティ
環境管理活動
環境報告書
環境側面
社会的責任
環境管理システム
環境方針
トップマネジメント
環境活動評価プログラム
環境保全
環境行動計画
環境会計
意思決定
管理会計

6.6.1　環境管理システム
環境管理システム
４つの構成要素
環境方針
継続的改善
予防
環境目的
環境側面
環境管理プログラム
緊急事態
コミュニケーション

6.6.2　環境活動評価プログラム
環境保全
環境パフォーマンス指標
環境報告書
環境アカウンタビリティ
環境活動評価プログラム
環境活動評価プログラム５つのステップ
廃棄物
自己チェック
国際規格
環境管理システム
ＩＳＯ１４００１
環境負荷

6.6.3　環境会計
環境会計
環境会計２つの側面
環境報告書
環境アカウンタビリティ
環境保全
環境情報
意思決定
環境会計ガイドライン
ガイドライン３つの構成要素
環境管理会計手法ワークブック
設備投資
原価管理
マテリアルフローコスト会計
ライフサイクルコスティング

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

スケジュールどおり達成！！！
第６章終了です。

あと残すところ第７章のみとなりましたぁ。
長かったぁ。。。

今回の範囲は、ライフサイクル・アセスメントと環境管理活動でした。

土木屋のヤマトにはなかなか具体的に理解しにくい面がありました。
理論概念は理解できても、実務でどう取り組みするのかが大切ですね？

ともかく、これで第６章は終了です。

明日は第７章。
そして翌日は。。。

皆さん、楽しみですね

総監・青本概論(48)

[ 技術士 ]

ヤマトです。
いよいよ最後を向かえました。今回は第７章です。
青本を読んでみると、この第７章は択一問題を作りにくいように感じますが、今年も２題出題されています。バカにはできません！
また、口頭試験では試験官が聞きやすい箇所ですから要注意です。では、参りましょう〜

前提条件：一度以上青本を読まれた方を対象にしています。
制約条件：口頭試験対策として、総監スキルを速く筆記試験当時のレベルにまで復元することが第一義的目標です。

7　総合技術監理と国際動向
ＩＳＯ（国際標準化機構）
国際規格
国際相互承認

7.1　国際規格
国際規格
ＩＳＯ（国際標準化機構）
ＩＥＣ（国際電気標準化会議）
リーダーシップ
ＩＳＯ９０００シリーズ（品質マネジメントシステム）
ＩＳＯ１００６シリーズ（プロジェクトマネジメントにおける品質の指針）
ＩＳＯ／ＩＥＣ１７７９９（情報セキュリティ管理実施基準）
ＯＨＳＡＳ１８０００シリーズ（労働安全衛生マネジメントシステム）
ＩＳＯ１４０００シリーズ（環境マネジメントシステム）
ＩＴＵ（国際電気通信連合）
ＷＲＣ（世界無線通信会議）

7.1.1　ＩＳＯ９０００シリーズ（品質マネジメントシステム）
ＩＳＯ９０００シリーズ
ＩＳＯ
品質管理
品質保証
ＪＩＳマーク表示許可制度
品質管理システム
ＰＤＣＡサイクル
品質マネジメントシステム
２つの期待効果

7.1.2　ＩＳＯ１００６（プロジェクトマネジメントにおける品質の指針）
ＩＳＯ１００６
ＩＳＯ
プロジェクトマネジメントにおける品質の指針
複雑性
プロセス
ＩＳＯ１００６の１０のプロセス
リスク
コミットメント

7.1.3　ＩＳＯ／ＩＥＣ１７７９９（情報セキュリティ管理実施基準）
インターネット
情報セキュリティ
不正アクセス
リスク
ＩＳＯ／ＩＥＣ１７７９９()
情報セキュリティマネジメントの実践のための規範
ＩＳＭＳ適合性評価制度
情報セキュリティ３要件
事業計画
ＰＤＣＡサイクル
１０の管理分野
３６の管理目的
１２７の管理策

7.1.4　ＯＨＳＡＳ１８０００シリーズ（労働安全衛生マネジメントシステム）
ＯＨＳＡＳ１８０００シリーズ
コンソーシアム
労働安全衛生マネジメントシステム
ＰＤＣＡサイクル
労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針
労働安全衛生法
３つの期待効果

7.1.5　ＩＳＯ１４０００シリーズ（環境マネジメントシステム）
ＩＳＯ１４０００シリーズ
ＩＳＯ
環境マネジメントシステム
環境負荷
環境保全
ＰＤＣＡサイクル
４つの期待効果

7.2　国際相互承認
国際相互承認
ＡＰＥＣ技術者資格相互承認プロジェクト
CivilとStructural

※緑色表示：キーワード一覧に存在しない重要語
※青色表示：ヤマト推薦重要語

ついにキーワード抽出が終わりましたぁ　　長かったぁ。。。
ここで青本概論の構成について整理しておきましょう。

◆青本第１章の徹底分析
◆５つの管理分野の総括部(頭書部)分析
◆各章キーワード抽出

青本概論で何がしたいのかについては、途中段階で何度もヤマトの考え方を示しましたが、再度記述しておきます。

◎青本の最重要部は第１章ですから、ここの徹底理解を行う。
◎青本第１章が総合技術監理部門の中枢であり、５つの管理分野をコントロールするものと理解し、各管理分野の理解を段階的詳細化により深める。

今後の青本概論の展開についてですが、第１章へ再び立ち返りたいと考えています。
さらに深く分析を進めたいと思います。ではまた〜

青本・第1章の攻略法

[ 技術士 ]

このブログでは、総監の技術体系を示す「青本」の習得におけるキーは第1章です。
しかし、第2章以降はどうでも良いのか？　となると、決してそうではありませんね。

むしろ、択一問題は第2章−第6章からの出題が大半ですから。。。
しかも、ヤマトは総監取得のキーは択一にアリと考えています。

つまり、総監の体系的理解は第1章で行い、総監フィールドをここで十分構築した後に、各論である第2章−第6章の理解を進めていくべきであると考えています。

もちろん、これが最善かどうかは分かりません。
しかし、PMBOKの体系思想を眺めると、その方が理解しやすいと思えてくるのです。

但し、「第1章の理解ができなければ、第2章−第6章へ行ってはいけないのか？」というご質問は、ナンセンスだと思います。
体系理解は、繰り返しです。したがって、第1章を「分かった気」になることが大切です。

○第1章キーワード

上記に記載された、キーワードを用いて、「総監とはいかなるものかを自ら文章にしてみて下さい。」
これをヤマトは、『総監体系理解度自己分析』と称しています。

この作業は、初期においては、キーワードを見ながら行っても良いのですが、最終的に「良し！分かった！」と思われたならば、最終的自己分析としてキーワードを見ないで行っていただきたいと思います。

作成した文章は日付とキーワードを見て作成したかどうかを併せて記録しておいて下さい。

また、作成した文章の中で使用したキーワードには下線を引いたり、文字色を赤にしたりして、キーワードがどのように配置されているかが視覚的に分かり易い構造にしておく必要があります。
その方が、パッ！と見て文章の内容が理解しやすいですから
「なぜ、このようなことをするのか？」・・・・・・これが、マインドマップ作成への第1歩になるのです。

しかし、ここで示す方法は、本来目指すべき方法（フォトリーディング→マインドマップ）とは明らかに異なります。
理想とすべき方法に不慣れなヤマトが編み出した次善策とご理解下さい！

マインドマップについてはご存じの方が多いと思いますが、果たして真に効率的なマインドマップになっているかどうかが問題です。

この「自己分析」を繰り返し行うことで、徐々に体系理解が進みます。
そして、最終的に出来上がった第1章の概要としての文章は、自らが最も理解しやすい流れになっているはずです。
その流れでマインドマップを作成するべきなのです。
決して青本の流れに沿う必要はサラサラありません！

そして、キーワードをピックアップし、適宜関連づけを行いながらマインドマップに仕上げて右脳に焼き付けてさえおけば、いつでも総監のエッセンスが記述可能となるのです。

これさえあれば、どのような設問が出ようと、総監の本質を押さえながら記述された論文が、60点を下回る可能性はありません！

余談ですが、この論理を応用した結果、昨年度わずかな勉強時間で技術士（建設部門）取得につながりました。

第1章の理解を深めながら、第2章以降の理解を図っていかなければなりません。
さて、第1章が「分かった気」になったとして、第2章以降を眺める前にどうぞ以下をご覧下さい。

○第2章−第6章を概観

これを見て、それぞれの業務スタンスや得意・不得意などにしたがって、戦略スケジュールをお考え下さい。
総監資格取得における真の闘いは、第2章以降にあります！

H19総監を目指すために！第2章−第6章

[ 技術士 ]

今回は、「青本」が示す5つの管理分野を概観してみます。

・経済性管理　　　　総監・青本概論(21)
・人的資源管理　　総監・青本概論(22)
・情報管理　　　　　総監・青本概論(23)
・安全管理　　　　　総監・青本概論(24)
・社会環境管理　　総監・青本概論(25)

総監の技術体系を示す「青本」は理解しにくいと言われます。また、PMBOKに比べて体系としての成熟度が低いとも言われます。
しかし、青本にしても、PMBOKにしても所詮は「コード」でしかありません。「コード」とは、馴染みのない方にご理解頂ける表現を用いれば、知識体系と言うべきでしょう。
余計に分かり難くなったかもしれませんね。
また、「総監リテラシー」という語が良く使われます。「リテラシー」とは、ご承知のとおり、読み書き能力のことですね。

即ち、総合技術監理部門とはプロジェクトを行う場合の共通言語野だと理解すべきなのです。

要するに、総合技術監理を理解すること、或いは、利用することは、例えば、英語を初めて勉強し、外国人と会話をする行為と同じなのです。
こう考えれば、理解しにくい原因も良く分かるのではないでしょうか？
プロジェクトの遂行にとって、最も大切と言われるコミュニケーション・スキルにおいては、コミュニケーション・ミスの防止が欠かせません。
このためには、どうしても知識体系が必要となりますし、それを分野横断的に共通理解できる言語が必要となるのです。
したがって、総合技術監理の理解を深めるには、「青本」の段階的な理解しかありません！
しかし、効率性を求めていかなければ、総監試験に間に合いません。
普通の受験者にとって、総監試験は、プロジェクトです。　　目標終期が決まっていますから。
しかし、ヤマトにとって総監試験は定常業務になっている可能性が高く、しばしばPMP氏に叱られてしまいます。
定常業務にする意思は決して無いのですが、なぜか毎年ヘマをしてしまうヤマトです。
今年こそは、ヘマをしないように気をつけたいと思っています！

青本・第2章〜第7章の攻略法

[ 技術士 ]

先般、青本・第1章の攻略法をアップさせて頂きました。しかし、併せて択一対策が何より重要とも書きました。そして、択一対策は第2章〜第7章と書きました。一見矛盾していて、ヤマトは一体何が言いたいのだ？？？とお感じになられた方も少なくないでしょうヤマトの中では全く矛盾はありませんが、それを説明するのは大変難しいので、ともかく第2章から第7章に存在する『総監キーワード』を眺めて下さい。以下は、過去にヤマトがブログにアップしていたものです。

○経済性管理
2.1事業企画と事業計画
2.2品質管理
2.3工程管理
2.4原価管理（コスト管理）
2.5設備管理
2.6計画・管理の数理的手法

○人的資源管理
3.1人の行動と組織
3.2労働関係法と労務管理
3.3人的資源計画
3.4人的資源開発

○情報管理
4.1通常業務における情報管理
4.2緊急時の情報管理
4.3ネットワーク社会における情報管理
4.4情報ネットワーク
4.5情報セキュリティ

○安全管理
5.1リスク管理
5.2労働安全衛生管理
5.3未然防止活動・技術
5.4危機管理
5.5システム安全工学

○社会環境管理
6.1環境と社会システム
6.2環境関連法と制度
6.3環境経済効果
6.4環境アセスメント
6.5ライフサイクル・アセスメント
6.6組織の環境管理活動と環境アカウンタビリティ

○総合技術監理と国際動向
7.1国際規格
7.2国際相互承認

いかがですかぁ？
大したことはありませんねぇ

さぁ、これをどう料理するかです！
上記ブログは口頭試験対策として書いたものですが、一度青本を読み通してみると、上記キーワード一覧の意味が理解できると思います。

なお、キーワードを初めとし、総監試験に関する情報量では、絶対にPMP氏の『総監　虎の巻』がナンバーワンです！

しかし、ヤマトはそれにもめげず独自の視点で情報発信をしていきたいと思います！！！

今回はここまでです。